台湾のミサイル、「北京を射程圏内」と立法院長、上海に届く巡航ミサイルも

台湾のミサイル、「北京を射程圏内」と立法院長、上海に届く巡航ミサイルも

台湾の立法院長(国会議長)が「われわれには北京を射程圏に収めるミサイルがある」と明らかにした。台湾には上海にも届く巡航ミサイルを配備する計画もあるとされる。写真は北京・天安門広場。

台湾の游錫?・立法院長(国会議長)が「われわれには北京を射程圏に収めるミサイルがある」と明らかにした。台湾メディアが報じた。台湾には上海にも届く巡航ミサイルを配備する計画があるとされ、発言は軍事的圧力を強める中国をけん制する狙いがあるとみられる。

台湾の自由時報や連合報によると、游立法院長は12日、台湾メディア主催のオンライン講演会で射程2000キロの「雲峰ミサイル」に言及。「中国は台湾攻撃を熟考しなければならない」と語った。

游氏は陳水扁総統時代の2002年から05年に行政院長(首相)を務めた。行政院長時代から「雲峰ミサイルが北京に到達できるという事実を知っていたが、言えなかった」とし、「現在量産している」と説明した。

講演会で游氏は「台湾人自身に戦う意思がなければ、どんなに良い武器があっても無駄だ」と指摘。「ウクライナで起きている戦争は台湾人に多くのことを教えてくれた。侵略者と勇敢に戦うウクライナ人を見習いたい」とも話した。 同時に「台湾には台湾海峡という ”天然の防壁”があるという点が、ロシアとウクライナの戦争とは異なる点だ」とした。

さらに「台湾は中国共産党に追いやられて台湾に退却した蒋介石のように、中国本土回復のための侵攻や北京と三峡ダムを攻撃したりはしない」と強調。「『全世界の民主主義国家たちは台湾を助け防衛に乗り出すだろう』という戦略的明確性をとり、中国に『台湾との戦争により、大きな代価を支払うことになる』ということを分からせなければならない」と述べた。

台北から北京までの直線距離は約1800キロ。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が18年3月に発表した報告書には「台湾の軍は射程2000キロの雲峰ミサイルを配備している」との内容があった。当時、台湾でミサイル開発などを担当する中山科学研究院はメディアの取材に対し、「秘密だ」として肯定も否定もしなかった。

一方、ロイター通信などによると、台湾が計画中の巡航ミサイルは射程1000〜1200キロの地上発射型。防御力を強化した軍事拠点を攻撃する高爆発弾頭を持つタイプと飛行場を破壊するための分散弾頭を搭載するタイプの2種類がある。

台湾のシンクタンク「国家政策研究財団(NPT)」の研究員は「上海や浙江省など中国人民解放軍の東部戦区のほとんどの基地に到達可能」と誇示。「中国軍の台湾侵攻ペースを遅らせたり阻害したりして短期間で決着がつくのを防ぐ。台湾軍の能力を大幅に高めることが可能だ」と言及した。(編集/日向)

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