中国卓球界で「お家騒動」、男子選手3人が国際試合で集団棄権、総監督の更迭に抗議か

中国卓球界で「お家騒動」、男子選手3人が国際試合で集団棄権、総監督の更迭に抗議か

四川省・成都市で行なわれている卓球の中国オープンで、男子選手3人が試合を放棄した。中国卓球協会が劉国梁総監督を解任したことに対する。抗議とみられる。中国政府・体育総局は23日、試合放棄をした選手らを非難した。

四川省・成都市で行なわれている卓球の中国オープンで、男子世界ランキング1〜3位の馬龍(マー・ロン)、樊振東(ファン・ジェンドン)、許●(シュー・シン●=日へんに斤)が相次ぎ試合を棄権した。中国卓球協会が20日、組織改革のため劉国梁(リウ・グオリアン)総監督を協会副主席に異動させると発表したことに対する抗議とみられる。中国政府・体育総局は23日、棄権した選手らを非難する声明を発表した。

中国卓球協会は20日、組織改革のために「総監督」職を廃止するとして、劉国梁総監督の協会副主席への異動を発表した。協会副主席は閑職であり、事実上の降格または解任であるとの見方が出ている。

23日付の中国メディア・捜狐などによると、試合を棄権した選手らは同日午後7時ごろ、SNSを通じて「今は試合を愛する気持ちではない。ただ、劉国梁総監督を思うばかりだ」とする声明を発表した。

体育総局は同日、中国卓球男子チームのコーチ2人と選手3人が勝手に試合を棄権したとして、厳しく非難する声明を発表した。「試合放棄はプロ選手の道徳と操行、国家の栄誉と利益を全く顧みず、観客や試合相手を尊重しない極端に間違った行為だ」などと断じ、「スポーツのチームと選手はいかなるときにも愛国主義と集団主義を掲げねばならない」と主張。「中国卓球界に対して事実を解明し、厳粛に処理するよう求めた」と表明した。

中国は長期にわたり他国の追随を許さない卓球強国として世界に君臨してきた。しかしこのところ、以前に比べて成績が低迷している。中国メディアの新浪網は20日付の記事で、「中国の卓球チームはいまだに王者であり無敵ではあるが、日本チームの猛追に直面している」と論じ、中国卓球協会の人事は2020年の東京五輪を見据えた措置との見方を示している。

同記事は卓球協会の措置に好意的な論調だが、成都市の卓球・中国オープン会場では23日、試合開始前に観客から「劉国梁コール」が発生した。中国の卓球界は現在、「関係者もファンも一丸になって」とはいかない状況のようだ。(翻訳・編集/如月隼人)

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