米国の対中原油輸出が昨年の10倍ペースに激増、その背景は?―米メディア

米国の対中原油輸出が昨年の10倍ペースに激増、その背景は?―米メディア

11日、参考消息網は、今年に入って米国から中国に輸出される原油の量が激増しているとする、米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版の10日付報道を伝えた。資料写真。

2017年7月11日、参考消息網は、今年に入って米国から中国に輸出される原油の量が激増しているとする、米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版の10日付報道を伝えた。

記事によると、今年1〜5月の間に中国は1日平均10万バレル近くの原油を米国から輸入している。これは、2016年の平均の10倍に当たる量で、特に4月と5月は1日平均18万バレルにまで増えたという。記事は、「この変化を米国の石油生産者は、原油価格低迷が打破されると歓迎している。巨大石油タンカー停泊に向けたメキシコ湾の港湾改造が次々と進み、雇用も生んでいる」としている。

中国で、米国からの石油輸入が急増した背景には、米国での原油採掘量の大幅増、米国政府が2015年に40年近く続いた原油禁止令を解いたこと、中東地区の政情不安といったさまざまな要素が重なったことがあるという。そして、現在米国の原油が割安なのは、石油輸出国機構(OPEC)による産油量制限や、米国内のシェールオイル生産量上昇が理由のようだ。

かって中国政府にエネルギー資源政策のアドバイスをしていたというアモイ大学の林伯強(リン・ボーチアン)氏は「中東以外の地域の石油を買うチャンスがあれば、中国は買うはず。その前提条件は、価格がリーズナブルであることだ」と語っている。

記事は「米国の対中原油輸出の激増は、トランプ政権が目標としている対中貿易赤字を減らす重要な手段となるかもしれない。しかし、この状況はすぐに終結する可能性も持っている。原油価格がライバル産油国よりも低廉な状況を保てなければ、長距離輸送でかさむコストをカバーできないからだ。そして、中東の石油大国も中国市場を簡単に手放したりはしない」と論じている。(翻訳・編集/川尻)

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