日本統治時代、ソウルに造られた秘密の地下空間が一般公開へ=韓国ネット「軍事機密を公開するの?」「戦争で活用できるように考えないと」

日本統治時代、ソウルに造られた秘密の地下空間が一般公開へ=韓国ネット「軍事機密を公開するの?」「戦争で活用できるように考えないと」

13日、韓国・SBSは、韓国の首都ソウルに複数ある「秘密の地下空間」が文化施設に生まれ変わり、近く公開されると報じた。写真はソウル・汝矣島。

2017年7月13日、韓国・SBSは、韓国の首都ソウルに複数ある「秘密の地下空間」が文化施設に生まれ変わり、近く公開されると報じた。

ソウル中心部、鍾路(チョンノ)区にあるソウル歴史博物館の片隅に、緑豊かな森に囲まれたコンクリートの構造物がある。どっしりした鉄の門を開けると中は真っ暗。ここは、日本統治下の1944年、空襲に備えて造られた防空壕(ごう)だ。地下に下りてみると、長く伸びた通路の横に用途不明の部屋が並んでいる。地下空間はかつての姿を今もほぼ残しており、工事に動員された学生による壁の落書きもそのままだ。SBSによると、施設は敗戦が濃厚となった日本が緊急通信用に設けたものとみられているという。

この構造物がこのほど、植民地支配の実像を示す文化施設に生まれ変わった。内部では照明と音響設備により防空壕を「体感」できるほか、ドキュメンタリー映像資料を視聴できる。また日本の植民地時代を忘れないようにという意味で、関連写真3万枚を使ったメディアアートも展示されているそうだ。

ソウル歴史博物館のパク・ヒョヌク学芸研究部長は施設について、「植民地(時代)末期の陰鬱(いんうつ)だった私たちの状況を象徴的に理解することができ、また歴史教育議場としても活用することができる」と述べている。

一方、ソウル地下鉄の新設洞(シンソルドン)駅地下3階には、「幽霊駅」と呼ばれる空間がある。1974年に完成後、路線計画が変わったことから使われずに閉鎖された場所だ。不気味な雰囲気が漂う場所として、これまで映画やミュージックビデオの撮影に利用されてきたが、このほど一般公開が決まった。

さらに、ソウルを流れる漢江(ハンガン)の中州に当たる汝矣島(ヨイド)の地下には、1970年代、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領と要人の緊急避難先として造られたバンカーの存在が知られている。これまで閉鎖されていたが、今年10月、展示と文化空間に改装した上で市民に公開される予定だ。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「これって軍事機密なのでは?それを公開していいの?」「国家の安全保障のための秘密の場所として使用すべき」「後に北朝鮮と戦争状態になったら、活用できるように考えて使わねばならない」「日帝(日本統治)時代に造られたものがいまだに地下施設として残っているのはおかしい。それより本当の防空壕を整備せねばならない」など、安保に関連した意見が寄せられた。

また、「日帝時代の建造物がまだ残っていたとは、しっかりと造られていたんだな」「新設洞駅が文化空間?」「外は暑過ぎるけど、中は涼しいだろうなあ」など、無邪気な感想もあった。(翻訳・編集/三田)

関連記事(外部サイト)