東南アジアでの中国のイメージは米国より良い―香港メディア

東南アジアでの中国のイメージは米国より良い―香港メディア

香港に本部を置くオンライン新聞「アジア・タイムズ」は6日、東南アジアにおける中国のイメージは米国よりも良いとする記事を掲載した。写真は紫禁城。

香港に本部を置くオンライン新聞「アジア・タイムズ」は6日、東南アジアにおける中国のイメージは米国よりも良いとする記事を掲載した。8日付で中国紙・環球時報が取り上げた。

記事は、「東南アジア諸国は米国と中国のいずれとも良好な関係を保ち、どちらの機嫌を損ねることもしたいとは思っていない。そのため、米中による新型コロナウイルスの批判合戦には加わりたくないと考えている」とした。

その上で、「東南アジアでは中国のイメージの方が米国よりも良いようだ」と紹介。タイのナレースワン大学の講師は、「中国は東南アジアの主要な貿易パートナーであり、投資者でもある。しかも、米国より早く新型コロナから抜け出したので中国の方が優位だ」と指摘。「米国では新型コロナがいつまでも収束しないため、東南アジアの人は米国の政治体制がウイルスに対応する面では良いモデルではないと考えている」と述べたという。

記事は、東南アジア諸国にとって中国人旅行客は大きな価値があると指摘。中国などが新型コロナ対策で海外旅行を制限したため、東南アジアの観光業界は大打撃を受けた。そのため、これらの国では中国人旅行客が早く戻ってくることを願っていると記事は紹介した。

一方、「米国は新型コロナをめぐる外交的な争いを東南アジアにも持ち込んでおり、中国を悪く言っている。しかし、東南アジア諸国は『いじめ的』な外交手段には二の足を踏むことが多く、協調、妥協、淡白な姿勢を示す。大声で叫んで気まずくなるような対抗の仕方は好まない」とした。

新型コロナ問題の初期には、タイ政府は中国へマスクを送っており、中国も後にタイにマスクや検査キットなどを送っている。米国もタイへ医療物資を送っているものの、記事は「タイの政府関係者は中国からの援助を強調して伝えている」と伝えた。

記事は、他の東南アジア諸国も同様だとし、「中国からの援助を争うように得ようとしている」と指摘。「特に、中国がもたらすハイテク技術産業の発展や製造業のレベル向上に期待している」とした。タイのチュラーロンコーン大学の政治学教授は、「東南アジアでは、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイは、ベトナム、インドネシア、シンガポールと比べるとより中国に感謝を示し、受け入れている。これは中国に対する見方の違いを顕著にしている」と語ったという。(翻訳・編集/山中)

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