この時期に台湾海峡に入った空母「遼寧号」、重要なシグナルか―中国メディア

この時期に台湾海峡に入った空母「遼寧号」、重要なシグナルか―中国メディア

21日、中国メディアの参考消息は、「この時期に遼寧号が台湾海峡に入ったことには、重要なシグナルが発せられたことを意味するかもしれない」とする記事を掲載した。写真は遼寧号。

2018年3月21日、中国メディアの参考消息は、「この時期に遼寧号が台湾海峡に入ったことには、重要なシグナルが発せられたことを意味するかもしれない」とする記事を掲載した。

記事は、20日に台湾国防部が中国の空母・遼寧号が台湾海峡に入ったことを確認したと紹介。同日、習近平(シー・ジンピン)主席が「われわれの偉大な祖国の一寸の領土も分裂させないし、絶対にさせてはいけない」と述べたことに触れ、「この特別な時期を考えると、外部からはただの巡航ではないとの見方がある」と伝えた。

記事によると、遼寧号の台湾海峡進入のニュースは、台湾で先に報じられた。21日午前、台湾国防部長(国防相)の厳徳発(イエン・ダーファー)氏は、20日に遼寧号が台湾海峡に進入したことを明らかにした。台湾の蘋果日報は、「遼寧号が18日から19日に東シナ海で軍事活動を開始し、20日に南下を始め、台湾海峡を通って南シナ海へ入った」と伝えた。

今年に入って2度目の台湾海峡への進入になるが、厳氏は「台湾軍は全過程を監視し掌握している」と強調。しかし台湾メディアは、「今回の遼寧号の行動の背後にあるメッセージには、絶対に偶然とは言えない複雑さと緊張がある」と分析しているという。

台湾の華視新聞は、中国で全国人民代表大会(全人代)が終了したというタイミングについて「敏感な時期」と指摘。台湾の評論サイトでは「なぜこの時を選んで遼寧号が台湾海峡を通過したのか」「台湾旅行法が通過後に空母を派遣して台湾を通過するというのは、中国はどんなメッセージを出しているのか」との疑問が出ているほか、香港経済日報は「遼寧号が台湾海峡を通ったことは米国の台湾旅行法に対する反応で米国と台湾に対する強い警告の可能性がある」と分析している。

これに対し、記事は台湾のネットユーザーのものとして「遼寧号が来て台湾を守ってくれることを歓迎する」「いいことだ。ついでに漁民を保護してくれ。そうでないと日本にいじめられるから」など、歓迎するコメントが寄せられていると紹介した。

北京聯合大学台湾研究院の朱松●(ジュー・ソンリン。●は山へんに令)教授は、「台湾は中国の領土の切り離すことのできない一部分である。中国海軍が領土安全のため巡回するのは正常なことだ」と主張。「これは台湾独立派による国家分裂行為、及び外国勢力の干渉に対する当てつけである」とし、「中国は一度言った約束は守り、行なう以上は必ずやり遂げる。遼寧号の台湾海峡進入は領土主権を守る意思の表れで、習主席の話を実行に移したと言える」との見解を示した。(翻訳・編集/山中)

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