「習近平は言う、この歴史を永遠に銘記せよ」―中国メディア、満州事変勃発の9月18日に配信

「習近平は言う、この歴史を永遠に銘記せよ」―中国メディア、満州事変勃発の9月18日に配信

中国中央テレビは18日、公式サイトに「習近平は言う、この歴史を永遠に銘記せよ」と題する文章を掲載した。中国共産党の公式サイトである求是網も同様の文章を発表した。写真は1931年9月18日に中国東北軍の宿営地「北大営」を日本軍が攻撃する様子。

中国中央電視台(中国中央テレビ)は18日、公式サイトに「習近平は言う、この歴史を永遠に銘記せよ」と題する文章を掲載した。中国共産党の公式サイトである求是網も同日、「本日は九一八、習近平のこの話を忘れてはならない」と題する文章を発表した。9月18日は1931年に満洲事変が勃発した日だ。

中国中央電視台は冒頭でまず「偉大なる中国人民抗日戦争は、中国人民が近代以来勝ち取った独立と自由の歴史書の中で、歌い称えるべき、涙すべき1ページだ」などと表明。

続いて北京市の盧溝橋近くにある中国人民抗日記念館を紹介し、記念館前の広場では「鮮やかな五星紅旗(中国国旗)が風を受けてひらめいている」と表現した。

文章は次に、「1945年9月2日に、日本の重光葵外相が、日本の天皇と政府を代表して降伏文書に署名した」と紹介。「中国を含む9カ国の代表が見守る中で、日本は無条件降伏の文書に署名した。14年間の超絶した艱難(かんなん)辛苦の抗日戦争を経て、中国人民は勝利の曙を迎えた。侵略者の罪は、歴史書に永遠に書き留められることになった」などと論説した。

文章はさらに、1931年9月18日の満洲事変を紹介。「日本の満洲軍は柳条湖近くで鉄道線路を爆破。中国軍の行為と誣告(ぶこく)して、それを口実に東北軍の北大営(宿営地)を攻撃し、瀋陽を砲撃し、狂ったように侵略戦争を開始した」と論じた。

続けて、抗日戦争の過程で犠牲になった将兵について、「東北抗日聯軍大五軍女性連隊の8人は主力部隊の撤退を援護して川岸で敵軍に包囲され、全員が戦死した」「彼女らの中で最年長者は23歳、最年少者はわずか13歳だった」などのエピソードを交えて紹介。

さらに、中国側犠牲者は3500万人に達したとして、「血と火の洗礼の中で、古い中国という鳳凰は火を浴びて再生し、中華民族の偉大なる復興の新たな進軍の道を切り開いた」と説明した。

文章は最後の部分で、自国の有人宇宙飛行、ステルス戦闘機J-20(殲20)、空母「遼寧」、核弾道ミサイル、戦車部隊、原子力潜水艦を写真付きで多数紹介。最後の部分は「中国という獅子はすでに目覚めた。ただし、平和的で、親しみのある文明的な獅子だ」と主張し、強大になった中国は「平和と繁栄の明日に向けて歩を進めている」と主張した。

中国中央電視台の文章は、見出しで「習近平は言う」としたが、習国家主席の言葉を直接に引用しているわけではない。一方、求是網が掲載した文章は、習主席が公式の場で発表した演説を多く引用した。

求是網が引用した習主席の発言はいずれも、自国側の「英雄的な戦い」「偉大な抗戦精神」を称賛するものだ。ただし、2014年12月13日の南京大虐殺記念館における演説の「われわれは、ひとつの民族中の少数の軍国主義分子が侵略戦争を発動したからと言って、その民族全体を恨むべきでない。戦争の責任は少数の軍国主義分子にあり人民にあるのではない」との部分も紹介した。現在進行中の日中関係の改善に「水を差さない」ための配慮と考えられる。(翻訳・編集/如月隼人)

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