日本の学校を見学して気が付いた「日本の教育のすごいところ」―中国人教師

日本の学校を見学して気が付いた「日本の教育のすごいところ」―中国人教師

19日、南方企業新聞網は、中国の中学で教師をしている李愛華氏が、日本の学校を見学した際に気が付いた日本の教育の優れている点についてつづった文章を掲載した。写真は日本の小学校。

2019年6月19日、南方企業新聞網は、中国黒竜江省ハルビン市の中学校で教師をしている李愛華(リー・アイホア)さんが、日本の学校を見学した際に気が付いたという「日本の教育の優れている点」についてつづった文章を掲載した。以下はその概要。

日本の「人に迷惑を掛けない」という社会意識については以前から聞いていたが、今回の学校訪問でその意味がよく分かった。ある高校を見学したが、授業の時間割を見て気が付いたのが思想道徳の授業がないことだ。子どもに道徳教育をしなかったら悪い結果になるのではないかと校長に質問したところ、「そのような教育は小学校と中学校ですでに教えており、高校では子どもに自己管理を教える」とのことだった。

幼い時から自主学習の意識を育て、自己管理を学ばせるという教育方法は、厳格な指導より効果的だ。日本の小学生の自己管理の意識は、生活の細部を通して育てられる。飲み終えた牛乳パックをつぶして集め、きれいに並べるというのはその一つの方法だ。「人に迷惑を掛けない」という理念は、日本の教育の中で徹底して貫かれている。そのため、どの年齢の子どもにも「利他心」がある。そして、他の人を助けるという角度から子どもに自己管理を学ばせる方法に、私は大いに考えさせられた。

また、日本では「共同作業」によって子どもの思考力を育んでいる。日本で見学した小学校では、情報技術と伝統文化の融合を特徴とした教育を行っており、多くの情報技術の助けを借りて子どもたちがグループごとに学習項目の難題をこなしていた。子どもたちはタブレット端末で資料を探し、レポートを作成し、交流を通して自分の答えを探す。レポート報告では、先生がプロジェクターで結果を映し出し、みんなと共有し、討論していた。

このように、グループで共同作業し、討論することで思考の交流を行い、大量の情報の中から一緒に答えを探すという学習方法から大いにヒントを受けた。子どもは学ぶだけでなく、協力や分析、思考などの総合的な能力を鍛えることができる。中国にも優れた学習アプリがあるが、学習以外の能力を育て、情報化製品を利用して子どもの能力をいかに育てるかが重要だ。

この小学校では、子どもたちが満面の笑みを浮かべており、校長や教師の細部にわたる関心や配慮によって幸福感にあふれている。安全に配慮して、傘やかばんなどが目立つ黄色になっており、体育で使用する器材は子どもが運びやすいように小さなタイヤが付いている。教室の椅子は、子どもの成長に合わせて高さを調整でき、姿勢が悪くならないようにしている。こうした細部にわたって子どもの成長に配慮することこそ、教育における真の「匠の心」であり、われわれが努力すべき方向性なのだ。(翻訳・編集/山中)

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