中国国産空母「人件費の上積みもなんのその」、連休を返上して建造作業を続行

中国国産空母「人件費の上積みもなんのその」、連休を返上して建造作業を続行

建造中の中国初の国産空母(写真)で、飛行甲板の塗装作業が5日からの3連休を返上して進められたことが分かった。

建造中の中国初の国産空母で、飛行甲板の塗装作業が5日からの3連休を返上して進められたことが分かった。中国では、雇用側の都合で国家が定める休日に従業員を働かせた場合には、通常の2〜3倍の賃金を支払う定めがある。スケジュール上の都合で作業を中断することができず、「突貫作業」を行った可能性がある。19年4月7日付観察者網などが報じた。

中国が初めて入手した航空母艦は、ウクライナから購入した「遼寧」だ。「遼寧」は、旧ソ連がアドミラル・クズネツォフ級空母・ヴァリヤーグとして建造を始めたが、ソ連崩壊にともなう資金難により中断した。ヴァリヤーグが建造されていた黒海造船所はソ連崩壊後に独立したウクライナ領になり空母の所有権もウクライナが獲得した。中国は、マカオ企業を通じて、ウクライナからヴァリヤーグを購入。当初は「海上カジノとして利用」などと説明していたが、結局は再整備の上で中国海軍が空母として運用することになった。

13年には大連の造船所で、「中国初の国産空母」の建造が始まった。「遼寧」を入手し、再整備した経験を生かしての建造と考えられている。同空母は18年から試験航海を繰り返している。18年12月の試験航海では、出航の際に甲板に模擬飛行機を置いていることが確認された。

同空母は3月下旬に飛行甲板の塗装作業を開始したことが確認された。4月5日金曜日の清明節に週末を加えた3連休にも作業は続けられたという。

中国では、雇用者が国家の定めた休日に従業員を働かせた場合には、日給の3倍以上を残業代の名目で支払うことが定められている。土曜日・日曜日の週末の場合には、日給の2倍以上だ。月給建てになっている場合には、月給を21.75で割った金額を「通常の日給」とみなす。

空母建造の予算総額に比べれば微々たる額のはずだが、連休返上で「突貫作業」を進めたことで人件費は増したことになる。同空母はこれまで、飛行甲板の塗装がまだであることから、試験航海中にも離着艦は実施されていないとみられている。初の離着艦のスケジュールが決まっているために、飛行甲板の塗装を急いでいる可能性がある。

さらに長期的に見れば、海軍への納期が決定しており、逆算して離着艦の試験を含めたスケジュールが決まっており、間に合わせるために作業を急いでいるとも考えられる。

中国の軍艦は、海軍の納品時に艦名が発表され、同時に正式命名されることになっている。したがって、「中国初の国産空母」の名称はまだ不明だ。(翻訳・編集/如月隼人)

関連記事(外部サイト)