「中国の豚」発言がもたらした結果は深刻=一部の中国企業がスイス銀行との取引を停止―米誌

「中国の豚」発言がもたらした結果は深刻=一部の中国企業がスイス銀行との取引を停止―米誌

米誌・フォーチュンは17日、スイス銀行UBSグループのエコノミストが報告書の中で中国人差別と解釈されうる表現を使用して問題になったことを受け、中国の一部の企業がスイス銀行との取引を停止したと報じた。資料写真。

米誌・フォーチュンは17日、スイス銀行UBSグループのエコノミストが報告書の中で中国人差別と解釈されうる表現を使用して問題になったことを受け、中国の一部の企業がスイス銀行との取引を停止したことを報じた。19日、中国メディア・参考消息はこれを「『中国侮辱事件』の結果は深刻だ」伝えた。

UBSグループが12日に発表した米国や中国のインフレ動向を分析する報告書の中で、ポール・ドノバン氏は「中国の消費者物価上昇の原因はアフリカ豚コレラにある」と指摘し、「あなたが中国の豚(Chinese Pig)であればこのことは重要になる。あなたが中国にいて、豚を食べるのが好きであれば重要になる」と述べた。この「中国の豚」という表現をめぐって中国では「侮辱」と捉える人もおり、議論が巻き起こった。

これを受けてドノバン氏は13日、米ブルームバーグからインタビューを受けた際に正式に謝罪し、「感情を害するつもりはなかった」と語った。しかし、記事によると、中国の国営インフラ企業・中国鉄建(CRCC)の広報担当者は17日、「中国の豚」発言を受けて、今後はドル建て債券売却のグローバルコーディネーターにUBSグループを起用しないとの考えを示した。

記事は、「UBSグループからすれば、中国鉄建との取引を失うことによる損失は利益にそれほど大きな影響を及ぼさない。しかし、それ以上にこの大規模な国営企業が象徴的な模範となることが気がかりだ」と指摘。さらに、「共産党の2つの出版物ならびに中国のブローカー業を代表する貿易組織もドノバン氏の発言を非難したほか、中国関連事業でUBSグループと競合する中国の海通国際証券も14日、スイス銀行とのすべての業務を停止した」と紹介した。

記事によると、UBSグループは中国鉄建の件に関してコメントすることを拒否している。先週、同グループの株価は1%減少したという。(翻訳・編集/岩谷)

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