人工肉は中国人の胃袋をつかめるか?―シンガポール紙

人工肉は中国人の胃袋をつかめるか?―シンガポール紙

18日、中国紙・環球時報はシンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズの記事を引用し、「近年多くの中国企業が人工肉市場に参入している」と伝えた。写真は人工肉。

2019年11月18日、中国紙・環球時報はシンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズの記事を引用し、「近年多くの中国企業が人工肉市場に参入している」と伝えた。

記事によると、今のところ、レストランやスーパーマーケットでは人工肉をあまり扱っていないが、豚肉価格の上昇とより健康的な食品に対する需要から、新たな料理が作られるようになっており、まだ開発されていないこの市場には大きな潜在力があると多くの企業が考えているという。

その上で記事は、「ハイテクを利用して肉の味を再現する企業により、西洋では人工肉が人気となっている」と紹介。北京のあるスタートアップ企業も、鍋料理に使用できる人工肉を開発したという。この企業は、「中国の人工肉市場は猛烈な勢いで成長する」と見込んでおり、「その転換点は5年以内」と予想している。

記事によると、実際のところ中国はすでに世界最大の人工肉市場になっているという。昨年の市場規模は9億1000万ドル(約990億円)に達しているが、これは主に菜食主義者向けのものだと記事は指摘。専門家からは、「人工肉が飛躍的に成長するには、大衆に受け入れられる必要があるが、これはつまり肉食の人たちを獲得する必要があることを意味する。中国人の肉需要は、1人当たりの年間平均消費量が現在の約48.3キロから23年には56.1キロに増加することが見込まれる。これは人工肉の需要を後押しするものとなり、肉の不足を補える」との見方が出ていると記事は伝えた。

しかし、人工肉普及の最大の障害は、「人工肉は偽物の肉」という多くの人の見方にあることを記事は説明。北京市のあるコックは、「現在の(人工肉)製品は味の面でさらに改良が必要。肉のような色と香りが絶対に必要で、これができれば中国人は人工肉へと向かうだろう」と語った。(翻訳・編集/山中)

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