欧米ブランドが知らない「中国のアイドルエコノミー」―米メディア

欧米ブランドが知らない「中国のアイドルエコノミー」―米メディア

20日、中国の高級品市場に詳しい米国のサイト、ジンデイリーはこのほど、「中国で台頭するアイドルエコノミー」と題する記事を掲載した。資料写真。

2019年11月20日、中国紙・環球時報によると、中国の高級品市場に詳しい米国のサイト、ジンデイリー(Jing Daily、精奢商業日報)はこのほど、「中国で台頭するアイドルエコノミー(Idol Economies)」と題する記事を掲載した。

記事はまず、中国におけるアイドルエコノミーの台頭について、「国内のデジタルトランスフォーメーションと、年齢的に若く上の世代に比べてブランドとの結び付きが異なる新しい消費者グループの出現に直接関連している」と指摘。その上で、「欧米のブランドが、インフルエンサーやライブストリーマーではなくアイドルと手を組むべき理由」として、次の4点を挙げた。

1点目は「アイドルは厚い利益をもたらす」ことだ。記事は「最近の調査によると、中国のGen Z(Z世代)のほぼ3分の1が、アイドルたちが支持する製品またはアイドルたちが使用したものと同じ製品を購入する意欲があり、5分の1がアイドルのライブストリームに参加してバーチャルギフティングする意欲があり、さらに6%はアイドルに毎日お金を費やしたいとさえ回答している」と伝えた。

記事によると、中国のアイドル市場は、2020年までに140億ドル(約1兆5100億円)規模に達するとみられ、その半分はファンによる消費とアイドル関連グッズ・サービスによるものだという。西洋ではスターのライブを見ることがファンダムの頂点だ。それに対し、中国のファンたちは、あらゆる手段を使ってアイドルを守り、彼ら彼女らをより成功させている。

2点目は「中国の有名人崇拝文化」だ。記事は「中国のZ世代たちは、アイドルたちの関心を得るためにクレイジーなことさえする。専門家によると、90年以降に生まれた世代は、今後5〜10年で、職場や社会だけでなく消費においても重要な役割を果たすことになる」とした。

3点目は「中国のアイドルたちにはマーケティング恐怖症がない」こと。記事は「西洋の有名人は一般に、露出が多すぎると評判を損なう可能性があると考えている。しかしそれは中国のアイドルたちには当てはまらない。中国の有名人は、さまざまなプラットフォームで製品を販売するためのマーケティングやブランドによるキャンペーンに容易に従事している」とした。

4点目は「中国のファン文化はグループ行動」であること。記事は「中国の集産主義はファンたちの購入決定に影響を与えている。ある研究によると、集産主義的な方向性が高い人ほど、購入決定において社会の影響を受けやすくなるという。西洋のブランドが、中国の頑固なファンの心を征服したなら、それはファングループ全体を征服したことになるだろう」とした。

記事は最後に、「アイドルエコノミーは、マーケターと小売業者のどちらにも価値のあるものだが、これまでのところ中国のアイドルの人気を利用して収益化した国際的なプレーヤーはほどんどいない。それは主に、欧米のブランドが、中国のファンエコノミーの発展と、アイドルたちを支える若い熱心な消費者グループをまだ理解していないためだ」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)

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