中国の若者が美容整形手術に熱心な理由―英メディア

中国の若者が美容整形手術に熱心な理由―英メディア

英誌エコノミスト(電子版)は8日、「なぜそんなに多くの中国の若者が美容整形手術を求めているのか」とする記事を掲載した。写真は中国の美容整形広告。

中国紙・環球時報(電子版)によると、英誌エコノミスト(電子版)は8日、「なぜそんなに多くの中国の若者が美容整形手術を求めているのか」とする記事を掲載した。
記事によると、中国の美容整形市場は世界最大とみられるほど活況を呈している。コンサルタント会社のデロイトによると、2019年の中国の医療美容業界の収益は270億ドル(約2兆9300億円)で、世界全体の約5分の1を占めた。15年から19年までの世界市場の年平均成長率は約9%だったのに対し、中国市場は29%だ。デロイトは、23年までに中国市場の収益が480億ドルに達すると予測している。
オランダのマーストリヒト大学のウー・イー教授によると、中国には「隠れた市場」が存在するため公表されているデータには「あいまいさ」がある。例えば広東省東莞市では、認可されている診療所の数は43であるのに対し、未認可のものは6000以上もある。国際美容外科学会(ISAPS)は11年以降、中国に関する詳細なデータをグローバルリポートに含めていない。
中国では、美容整形を若い頃に始めるのが一般的だ。20年には、患者の90%以上が35歳未満で、85%が女性だ。16〜25歳が全体に占める割合は61%で、2年前の48%を大きく上回っている。それに対し、米国では患者の81%が30歳以上で、4分の1近くが55歳以上だ。ウー教授によると、中国では子どもたちが幼い頃から外見を改善する必要性を感じるようになっているという。
中国では、二重まぶたの整形が美容整形手術全体の半分を占めている。北京でマーケティングに携わっているジョイス・シューさんによると、中国の女性は顔のプロポーションの「黄金比」を達成することにより関心がある。中間所得層の収入が増えるにつれて、手術はより手頃な価格になっている。シューさんは3カ月ごとの注射に3000〜5000元(約5万〜8万4000円)を費やしているが「費用対効果に見合っている」と感じているそうだ。
一方で、そうした人気によって市場には「偽物」も多数出回っており、注射製品の3分の2近くが未認可のものだという。中国のある女優が先ごろ、整形手術に失敗し鼻先が壊死(えし)したことをSNSで公表した。だがそうした驚きも、中国市場の成長を遅らせることにはつながらないかもしれない。(翻訳・編集/柳川)

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