毒ヘビがあちこちに、住民の不安募るも放生団体「阿弥陀仏と唱えれば人をかまない」―台湾

毒ヘビがあちこちに、住民の不安募るも放生団体「阿弥陀仏と唱えれば人をかまない」―台湾

10日、中国メディアの観察者網は、台湾で毒ヘビまでも対象とする「放生」が問題視されていることを報じた。写真はコブラ。

2021年5月10日、中国メディアの観察者網は、台湾で毒ヘビまでも対象とする「放生」が問題視されていることを報じた。
台湾メディア・ETtodayの7日の記事によると、徐立信(シュー・リーシン)台北市議は6日に同市議会で「市内の社子島では多くの放生団体が現地で動物を放つ放生を行っており、魚、カメ、エビ、カニ、鳥といった生物に加え、毒ヘビまでもが対象とされ、住民が憂慮している」と語った。
徐議員は「巷間では放生された動物が毒を持っていると、より多くの障害を消除してくれると考えられているため、毒ヘビを放生するようだ」と説明した。毒ヘビの放生に抗議した市民に対して放生団体が「阿弥陀仏と唱えれば人をかむことはない」と答え、住民から罵声を浴びることもあったという。また、放生が午前4〜5時という未明の時刻に行われることも、住民の不安を募らせる要素になっているとのこと。
台北市動物保護処の宋念潔(ソン・ニエンジエ)処長は「市民だけではなく、多くの宗教団体が放生を行っている。昨年処分を行った宗教団体は、祈祷や慈悲の心を理由に抗議をしており、放生の代わりに誦経をするよう説得しているところだ」と述べるとともに、動物の放生行為は「飼育放棄」に当たる可能性もあるため、行為を発見した場合には当局に連絡するよう呼び掛けた。
記事は、台湾での放生活動は大型化、商業化の様相を呈しており、年間でおよそ2億匹の動物が放生されていると紹介。市民が商人から大量の野生動物を購入して自然に放つケースもあり、生態バランスへの深刻な影響が懸念されているとした。そして、台湾行政院が野生動物保護法を改正して、秩序のない放生を禁止することを検討しているとも伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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