成都市の高校生転落死、中国ネット世論の不満が噴出した理由―仏メディア

成都市の高校生転落死、中国ネット世論の不満が噴出した理由―仏メディア

13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、四川省成都市で発生した高校生の転落死を巡り、ネット上で真相究明を求める声が強まっていると報じた。

2021年5月13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、四川省成都市で発生した高校生の転落死を巡り、ネット上で真相究明を求める声が強まっていると報じた。

記事は、四川省成都市第49中学(日本の中学校・高校に相当)に在籍する高校2年生の生徒が9日に校内で転落死したと紹介。生徒の母親がSNS上で、学校側からの連絡が遅かったこと、監視カメラの画像公開を拒否されたことなどに対する不満を記し、ネット上で大きな注目を集めたことを伝えた。

また、注目度が高まる一方で現地の警察当局は簡単な発表を行うにとどまり、詳細な説明を行わなかったためにネット世論の不満が噴出、11日夜には同中学校に多くの市民が集まり、真相の究明、発表を求める抗議活動を行う事態になったとしている。

その上で、中国国営の新華社が13日、監視カメラに映った生徒の映像を生徒の父親らが全て見たこと、「特に変わった様子はなかった」という母親の主張に反し、生徒が転落前にナイフで自身の左手を切るような行為や、うなだれて首を揺らす様子が映像から見て取れたこと、さらには携帯電話の記録から、昨年6月に友人に自殺願望を伝え、今月も自らを卑下するような発言があったことを伝え、転落後に学校側からの連絡が遅れた理由についても「頭部の損傷が著しく識別が困難だった、教師が携帯電話を家に置いてきていたため、保護者の連絡先を探すのに時間がかかった」と説明する報道を行ったと伝えた。

そして、この「真相報道」が出ると、政府系メディアは転落死自体に残る疑問点に触れず、学校や警察の対応不足を指摘する報道に切り替えたと指摘。こうした状況に中国メディアの紅星新聞が「言うべきことを言わない背景には、言い間違いや炎上などを恐れる心理がある。しかしそれは実質上、インターネットという関門をクリアできなければ長期政権はあり得ないという認識の不足なのだ」と評したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)

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