中国の火星軟着陸成功―米NASAからも祝賀、宇宙探査計画は今後も続々

中国の火星軟着陸成功―米NASAからも祝賀、宇宙探査計画は今後も続々

中国の探査機が火星軟着陸に成功した。NASA科学ミッション副本部長は祝賀のメッセージを表明した。中国は今後も続々と、宇宙探査計画を推進する予定だ。

中国の火星探査機「天問1号」が15日早朝、火星の「ユートピア平原」への軟着陸に成功した。米航空宇宙局(NASA)科学ミッション本部のトーマス・ズルブチェン副本部長はツイッターを通じて、祝賀のメッセージを示した。中国は今後も続々と、宇宙探査計画を推進する予定だ。

「天問1号」は2020年7月23日、海南省の文昌衛星発射場から長征5号ロケットにより打ち上げられた。「天問」の名は、中国の戦国時代(紀元前5世紀−同221年)の文学作品集である「楚辞」に収められた天地創造や国の歴史についての疑問をつづった「天問」の巻にちなむ。真理を探究する精神や科学の道のりには終わりがないという思いを込めたという。

「天問1号」は火星に向かう軌道に乗ってから4回に渡り軌道修正をおこない、21年2月10日に火星周回軌道に乗った。「天問1号」は同時点で、中国が送り出した初の「火星の人工衛星」になった。

20年夏には、「天問1号」以外にも、米国の火星探査機/探査車である「パーサヴィアランス(忍耐)」と、アラブ首長国連邦(UAE)の「HOPE(ホープ)」が打ち上げられた。

「パーサヴィアランス」は21年2月18日に火星への軟着陸に成功した。UAEの「ホープ」は日本のH-IIロケットにより打ち上げられ、21年2月10日に、火星周回軌道に投入されたことが確認された。「ホープ」は火星着陸を予定していない。

「天問1号」には火星探査車の『祝融号』が搭載されている。「天問1号」の火星軟着陸の成功に対して米航空宇宙局(NASA)のトーマス・ズルブチェン副本部長はツイッターを通じて、祝賀のメッセージを表明した。

メッセージ文の内容は「中国国家宇宙局『天問1号』チームが、中国初の火星探査車『祝融号』の着陸を成功させたことを、お祝い申し上げます!。 私は世界の科学界と共にこのミッションが、人類が赤い星を理解する上で重要な貢献をすることを期待しています」だった。

中国は今後も、さまざまな宇宙探査を実施する計画だ。中国は国際宇宙ステーション(ISS)計画には参加しておらず、自国単独による宇宙ステーションの建設を目指している。これまで試験機の打ち上げと運用に成功してきたが、21年4月には、本格的な宇宙ステーションの中核モジュールとなる「天和」の軌道投入に成功した。22年ごろには宇宙ステーションの組み立てを終えると見られている。

その他にも、今後数カ月内に実施する計画として、地球周回軌道への運搬船である「天舟2号」の5月打ち上げや、飛行士3人を「天和」に送り届けて地球周回軌道上に3カ月滞在させるための「神舟12号」の6月打ち上げを予定している。(翻訳・編集/如月隼人)

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