「K−ワクチン」開発できても外国に全て奪われる?予算不足のためワクチン開発企業の不満が頂点に

「K−ワクチン」開発できても外国に全て奪われる?予算不足のためワクチン開発企業の不満が頂点に

韓国のバイオベンチャーが開発する新型コロナワクチンが「海外に全て奪われるのではないか」という懸念が同国で広がっている。写真はワクチン。

韓国のバイオベンチャーが開発する新型コロナワクチンが「海外に全て奪われるのではないか」という懸念が同国で広がっている。5月17日、韓国メディア・韓国経済が報じた。

記事によると、現在韓国では、SKバイオサイエンスやジェネクシン、ユーバイオロジクス、GENEONE生命科学、CELLIDの5社によって新型コロナワクチンの臨床第1相・第2相試験が行われている。しかし韓国政府と優先契約を結んだ企業は1社もない。韓国政府は予算不足に加え、特定企業に対する優遇措置が問題視されることを避け、全面的な支援を控えているのだという。

そのため、開発企業は1000億〜3000億ウォン(約96億〜289億円)を必要とする第3相試験に向けて海外から資金を調達せざるを得ず、すでにジェネクシンはインドネシアの製薬企業「カルベ・ファルマ」に1000万回分のワクチン供給を約束。 SKバイオサイエンスも「COVAXファシリティ」傘下の感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)から資金提供を受けた。CEPIの援助を受けてワクチン開発に成功した場合、まずはCEPIへ供給しなければならないという。

米国政府は2020年に優先契約を条件としてファイザー社に2兆ウォン(約1927億円)、モドナ社に4兆ウォン(約3854億円)のワクチン開発費を支援している。韓国政府も20年と21年の2年間に1177億ウォン(約113億円)の開発予算を決めたが、これは米国の約0.8%に過ぎず、その上5社で分け合わなければならないため、「経済規模から見ても明らかに足りない」と指摘されているとのこと。

記事は「口先で『ワクチン主権』を叫ぶだけで実際の開発は個々の企業に丸投げの政府に対し、ワクチン開発企業の間で不満が頂点に達している」と伝えている。

しかし、この報道を見た韓国のネットユーザーからは、「完成してもいないのに、もう奪われる心配を?」「もし国内企業と優先契約を結んでたら逆にマスコミは大騒ぎしてたはず」「世界的な製薬会社のアストラゼネカ社のワクチンも信じられないのに、韓国製のワクチンなんて怖くて打てない」「ワクチンを購入・導入すれば、副作用がまず問題になる。外国に販売した結果を見てからでも遅くないはず」「国産ワクチンが完成する頃にはもう余っているのでは?。むしろ海外から援助を受けて開発費を節約したほうがいい」など、記事の内容に否定的な声が多く寄せられている。

ただ一部では「今の政府は北朝鮮への支援ばかり考えて、ワクチンを購入する気はないんでしょ」「昨年は大統領があれほど『K−ワクチン』『K−治療薬』と口にしていたのに、情けない状態だ」など、政府を批判するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)

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