閉店に追い込まれたレストランが「中国のせい」の横断幕、人種差別と批判も「撤去しない」―米国

閉店に追い込まれたレストランが「中国のせい」の横断幕、人種差別と批判も「撤去しない」―米国

経営難に陥った米ニューメキシコ州南部のレストランが「中国のせいだ」とする横断幕を掲げ、「人種差別だ」などと批判を浴びている。

経営難に陥った米ニューメキシコ州南部のレストランが「中国のせいだ」とする横断幕を掲げ、「人種差別だ」などと批判を浴びている。台湾メディアの蘋果日報が19日付で伝えた。

報道によると、同州のデミングでオープンして8年になるイタリアンレストランは、新型コロナウイルスの流行後、人手不足などから経営に苦しむようになり、今年2月に一時的な閉店を余儀なくされた。これを受け、店長のKimberly Yaconeさんは“Blame China”(中国のせいだ)と書いた大きな横断幕を店の外に掲げ、不満を表明した。

Yaconeさんは地元テレビ局の取材に対し、「人種差別をしているわけでも、偏見を持っているわけでもない」とし、中国系米国人を攻撃するものではないことを強調。一方で、「これ(ウイルス)が中国から来たのは周知の事実」「中国のせい。そうよ。ウイルスは確かにあそこから来た」とし、「中国政府がウイルスをもたらし、それにより自身の店が経営難に陥ったこと」を批判するためだと説明したという。

こうしたやり方に現地では反発の声が多く上がっており、同店のフェイスブックアカウントにはここ数日、多くの批判的な声が書き込まれたほか、店に直接電話をかけてきて抗議する人もいるという。また、米自由人権協会は「このような兆候がアジア系コミュニティーに対する憎悪と暴力をどのように刺激するかを私たちは目にしてきた。こうした分裂に貢献するのではなく、ウイルスを打ち負かすために協力すべき」との声明を発表した。

しかし、Yaconeさんは「私たちのことを人種差別と呼ぶなんて馬鹿げている」と主張し、掲げた横断幕は撤去しないとの考えを示した。(翻訳・編集/北田)

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