残り物や古い食材をミキサーにかけて提供、韓国の高齢者介護施設の元職員が施設長を告発

韓国・仁川の高齢者介護施設において、残り物や古い食材をミキサーにかけて入所者に食べさせていたことが明らかになった。5月19日、韓国・MBCが報じた。

MBCは報道番組において、問題となった施設で提供されていた食事の写真を公開。茶わんにはおかゆのようなものが入れられ、油揚げと大根を入れて煮込んだ汁が添えられている。食事はそれが全てで、おかゆのようなものは数種類の食材やおかずをミキサーにかけて作ったものだという。

その施設では2020年の7・8月からこのような行為が行われていたとのこと。元職員は「入所者の多くは認知能力が低いため、ミキサーにかけた状態で主食として提供していた」と語っている。その上施設長は、自宅から持ってきた残り物や古い食材を混ぜることもあったという。

他の入所者に提供されていた食事も、おかずは少量のナムルとキムチにミートボール1個という粗末なもの。「水や食事をたくさん与えると排泄の頻度が増えておむつ代がかさむため、あえて減らしていた」と元職員は証言する。ある時は宅食業者に注文した8食分の食事を、入所者9人と職員2人の11人で朝・昼・夜の3回に分けて食べていたという。

これに対し施設長は、「食事をミキサーにかけて提供したのは歯が悪い入所者への配慮であり、量を減らしたのは食費の負担を軽減するためだった」と反論。また、「自宅での残り物やや古い食材を混ぜたことはない」と主張しているとのこと。

番組は「結局見かねた職員が区役所に通報し、区役所と老人保護専門機関が本格的な調査に乗り出す予定だったが、当該施設はすでに廃業申請をしてしまった」と報じている。

この報道を見た韓国のネットユーザーからは、「廃業申請すればそれまでの罪は消えるのか?。廃業後でも調査はしないと」「そんな食事とも言えないようなものを食べさせていたなんて…。同様のことが起きないよう厳しく処罰すべき」「最低の人間だ。自分も同じものを1年間食べればいい」「天罰を食らってほしい」など、怒りのコメントが相次いでいる。

一方で「介護施設に入ったら人間扱いはされない。入らずに死ぬのが幸せだ」「介護施設の食事がひどいというのはよく聞く話。介護施設全体に監査を入れるべき」「いくつかの介護施設でボランティアをしたけど、似たような所はあった。取り締まりを強化してほしい」など、介護施設の現状に関する意見も多く寄せられている。(翻訳・編集/丸山)

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