21人死亡のクロスカントリー、1600万円の賠償金を遺族らは「少なすぎる」と拒否―中国

21人死亡のクロスカントリー、1600万円の賠償金を遺族らは「少なすぎる」と拒否―中国

25日、中国メディアの観察者網によると、甘粛省の山岳クロスカントリー競争で21人が死亡した問題について、提示された賠償金の額に遺族が不満を示している。

2021年5月25日、中国メディアの観察者網によると、甘粛省の山岳クロスカントリー競争で21人が死亡した問題について、提示された賠償金の額に遺族が不満を示している。

甘粛省白銀市の黄河石林景区で22日に行われた山岳クロスカントリー競争で、突然の荒天により21人が低体温症などにより命を落とした。事故原因について当局が調査を進める中、主催者の注意喚起不足、安全対策不足が事故を招いたとの指摘があり、遺族からは「これは天災ではなく人災。犠牲になった21人の中に、一家の大黒柱がどれだけいたことか」と主催者を批判する声も出ているという。

ある遺族は現地当局との意思疎通の結果、提示された賠償に関する同意書の内容を公開し、同意書には95万元(約1600万円)を一括で支払うことが明記されていた。また、95万元の内訳は、保険金が50万元(約850万円)、賠償金に当たる部分が45万元(約760万円)となっており、遺族が「主催者に落ち度があるのだから、誠意を示すべき。お金がほしい訳ではないが、起きてしまったことは元には戻せない。この金額で、われわれは今後どうやって生きていけというのか」と不満を口にしたという。

記事によれば、死者の遺族4組に話を聞いたところ、3組が賠償金に対して不満を抱き、同意書にサインしていないと答え、もう1組は賠償について交渉を行っている最中であることを明かしたという。

賠償金への遺族の不満に対し、中国のネットユーザーの反応は冷ややかだ。「賠償金を税金から出すのはやめてくれ」「リスクを承知して自分の意思でレースに参加したのだから、保険会社が保険金を支払えばそれで終わり」「一家の大黒柱だというのなら、リスクを冒してまで山岳レースに出なければいい。お遊びじゃないんだから」「もちろん主催者の不備もあると思うが、参加者自身の責任もある。遺族が望み通り賠償を手に入れたのならば、それは不公平だと思う」といった意見が見られた。

また「まずは専門家による調査結果を待つべきだろう」など、調査結果が出る前に賠償問題を片付けようとする姿勢に対する疑問の声も出ている。(翻訳・編集/川尻)

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