【観察眼】東京五輪 新型コロナ下でスタート

【観察眼】東京五輪 新型コロナ下でスタート

オリンピック史上初となる戦争以外の原因で延期した第32回大会はようやく23日に開幕となる。しかし、開幕間際に新型コロナウイルスの感染拡大によって東京オリンピックに影を落としている。

オリンピック史上初となる戦争以外の原因で延期した第32回大会はようやく23日に開幕となる。しかし、開幕間際に新型コロナウイルスの感染拡大によって東京オリンピックに影を落としている。

オリンピック開幕2日前の21日、東京都では、新型コロナウイルスの感染者が新たに1832人報告された。1日の新規感染者が1800人を超えたのは感染拡大した第3波の1月16日以来となった。また、東京オリンピック・パラリンピック準備委員会の21日の発表によれば、7月1日から20日までの間に、東京大会のアスリートなど関係者67人の感染が確認されたという。

現実を前に、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「眠れぬ」と表現し、東京オリンピックが隔離で終わってしまうのではないかと心配するアスリートや記者もいる。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は20日、大会中止の可能性を排除していないとの考えを示した。

このような反応には理由がある。実際、東京大会は未曾有のプレッシャーを抱えている。統計によると、日本ではワクチンを2回とも接種した人はわずか20%、10月に集団免疫になる計画だという。今の段階では、そうなっていないことが明らかだ。日本の公衆衛生学者は、今後1カ月、季節の要素や人の動きの増加、加えて、デルタ株が今後増えた場合、7月21日ぐらいには感染者が2000人を超えるようなかなり増加した状況になると見ていた。東京都はすでに4度目の緊急事態宣言に突入、オリンピックの閉会日8月22日までとなる。

実は日本の大会に向けた準備作業と感染拡大防止作業が行き届いていないとは言えない。空港の関連検査手続きや入国後のホテル隔離、また、外出は15分以内、携帯電話で測位、所在地の報告など関係者の行動管理を行っている。東京の晴海にあるオリンピック村内、入り口では、マスコミ関係者とアスリートの通路が分けられ、体温を測り、手を消毒してから入ることができる。混合エリアに入る場合は事前に予約して、許可を得てからしか入れない。加えて、開幕式とほぼ全ての試合は無観客状態で行われる。大会はアスリートを激励するため、種目によって相応の音声や映像コンテンツを作った。大会の順調な運営と感染対策で最大の努力をしたとはいえる。

さらに、大会を順調に運ぶために、20日に開かれたIOCの第138次総会では、「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーに「一緒に」を加えた。「近代オリンピックの父」と呼ばれるフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が1894年に、「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーを提案して以来、新たな言葉が加えられるのは今回が初めてとなる。東京大会は新型コロナ禍の下で行われる世界で最も大きなスポーツの盛典で、各側による「一致団結」が必要となる。日本の菅義偉首相も「世界が大きな困難に直面する今こそ団結し、人類の努力と英知によって大会を開催することができ、成功させることができる。このことを日本から世界に発信したい」との意気込みを表した。

新型コロナ禍の下で開催される東京オリンピック大会、試合だけに注目することはできず、日増しに増える日本国内とオリンピック関連の感染者も注目の的になる。東京オリンピック大会の開催により、新型コロナ禍も下で世界各国に最も必要なのは「団結」だということを伝えた。これは感染拡大防止のためだけでなく、人間社会がさらに前進する共同の需要でもある。(CRI日本語部論説員)

関連記事(外部サイト)