何が起こった? 中国の無印良品から、客が消えつつある=中国メディア

何が起こった? 中国の無印良品から、客が消えつつある=中国メディア

季節が秋へと変わるなか、アパレルや雑貨の店舗がクリアランスセールを実施して多くの消費者を呼び込んでいる。中国では日本の人気雑貨店・無印良品が大々的なセールを行っているが、以前のような大盛況とはいかないようである。中国メディア・北京青年報が7日報じた。(写真は香港にある無印良品の店舗、写真提供:(C)kawing921/123RF)

 季節が秋へと変わるなか、アパレルや雑貨の店舗がクリアランスセールを実施して多くの消費者を呼び込んでいる。中国では日本の人気雑貨店・無印良品が大々的なセールを行っているが、以前のような大盛況とはいかないようである。中国メディア・北京青年報が7日報じた。

 記事は、無印良品が8月末より28日間にわたるセールを開始、一部の商品で10−31%の割引、新価格設定を行っていると紹介した。一方で、記者が実際に足を運んでみるとタオルから服装品、食料品、家具など半数以上の商品が値下げ状態になっているにも関わらず、売り場で商品を物色する客はまばらであったと現況を説明。ある「無印ファン」という女性客が「去年おととしなら値下げと聞けばみんな喜び勇んで押し掛けただろう。レジには長蛇の列ができたと思う」とその様子に驚きを示したことを伝えた。

 そのうえで、業界関係者や専門家から「単に値下げだけで中国の消費者を引き留めておくことは難しいのではないか」、「消費者の心理が成熟し、価格だけで消費行動に出るケースが少なくなった」との分析が出たとしている。また、「シンプルな風格ながら、値段が高い」、「無印良品を模倣したパクリ製品の大量発生による影響」という指摘もあると紹介した。

 記事はさらに、無印良品の商品の価格が日本に比べて2倍近いとも紹介。その理由について無印良品の関係者が中国の税金が高いことによる輸送コストをはじめとする種々のコストが加算されることを挙げたと伝えている。一方で、親会社である良品計画が依然として中国大陸、台湾、香港などでの成長をを見込んでおり、生産地の東南アジアへの移転、包装の簡素化や物流の改善によるコストダウンに取り組み始めているとした。

 日本を訪れる中国人観光客による「爆買い」が収束に向かった背景の1つとして挙げられるのが、中国人消費者の間で「理性的な消費」の観念が少しずつ浸透しつつある点だ。単に「割引」という金銭的なうま味だけ、品質の高さだけでは物が売れなくなっており、「コストパフォーマンス」という言葉がより一層重みを増しつつあるのかもしれない。そして、中国ではEC業態というあまりにも強力な相手とも対峙しなければならないのである。(編集担当:今関忠馬)(写真は香港にある無印良品の店舗、写真提供:(C)kawing921/123RF)

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