なぜだ!訪日中国人客は増加の一途なのに「訪中する日本人客は減少傾向」

なぜだ!訪日中国人客は増加の一途なのに「訪中する日本人客は減少傾向」

日本政府観光局によれば、2016年1−7月に日本を訪れた中国人旅行客の数は前年同期比38.2%増の380万7900人となった。訪日中国人の数は過去最高だった前年をさらに上回るペースで増加が続いている。(イメージ写真提供:123RF)

 日本政府観光局によれば、2016年1−7月に日本を訪れた中国人旅行客の数は前年同期比38.2%増の380万7900人となった。訪日中国人の数は過去最高だった前年をさらに上回るペースで増加が続いている。

 一方、中国政府・国家観光局(国家旅遊局)によると、2015年通年で中国を訪れた日本人は前年比8.1%減の249万7700人だった。訪中した日本人は商用、観光のいずれの場合も減少し、特に観光目的での中国を訪れた日本人は前年比35.0%減の延べ51万6200人となった。

 中国を訪れる日本人の数と、日本を訪れる中国人の数の増減には明確な対比があるなか、中国メディアの人民網はこのほど、中国を訪れる日本人旅行客を増やすことは中国旅行市場における喫緊の課題であることを指摘し、「訪中日本人を増やすにはどうすれば良いのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、中国を訪れる日本人旅行客が減少している背景について、「日本における対中イメージの悪化」と、「卒業旅行をする日本人の減少」が挙げられると紹介。また、日本の旅行会社も客に対して中国旅行を積極的に売り込まなくなっていると伝え、中国には中華料理や風光明媚な景色といった観光資源があるにもかかわらず、日本人旅行客が減少し続けているのだと論じた。

 また、中国の大気汚染問題も大きな理由の1つだとし、「健康を気遣う人にとって、中国の大気汚染は嫌悪の対象」であると指摘したほか、中国側の積極的なプロモーションも不足していること、日本人のニーズの変化も理由として挙げている。だが、中国を訪れる日本人旅行客が減少しているのは、やはり大気汚染問題と日中関係の低迷が大きな要因ではないだろうか。どちらの要因も一朝一夕で解決できるものではなく、中国を訪れる日本人旅行客の足取りが戻るのはまだまだ先のことになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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