不愛想な店員に、まずい名物料理・・・なんの誇りも伝統もないのに生き続ける中国の「老舗」はまさにキョンシーだ!

不愛想な店員に、まずい名物料理・・・なんの誇りも伝統もないのに生き続ける中国の「老舗」はまさにキョンシーだ!

中国がかつて採用してきた計画経済、そして1960年代から70年代にかけて国内を大混乱に陥れた文化大革命は、それまで中国で受け継がれてきた伝統的な文化や精神の多くを途絶えさせた。近年、伝統文化が再び脚光を浴び、重要視されているが、一度途絶えたものを同様に復活させることは極めて困難だ。(イメージ写真提供:123RF)

 中国がかつて採用してきた計画経済、そして1960年代から70年代にかけて国内を大混乱に陥れた文化大革命は、それまで中国で受け継がれてきた伝統的な文化や精神の多くを途絶えさせた。近年、伝統文化が再び脚光を浴び、重要視されているが、一度途絶えたものを同様に復活させることは極めて困難だ。

 中国メディア・澎湃は15日、上海の老舗レストランのサービス態度の悪さを伝えた日本のテレビ番組の動画が先日中国のネット上で波紋を呼んだことに関する社説を掲載した。社説のタイトルは「老舗を『キョンシー化』させるな」だ。

 文章は、今回の騒動によって、多くの市民が持っていた「従業員の偉そうな態度」、「閉店前でまだ客が残っているのに掃除を始める」、「まずい名物料理」といった老舗国有レストランに対する「悪夢のような印象」が吐き出されたと説明。このようなひどい老舗レストランが存在する背景として、「公私合営」や長期にわたる計画経済を経たことで文化を伝える根元がすでに失われてしまっており、今の経営者には「100年の老舗を後世に残そう」という決心が不足していると論じた。

 さらに、多くの老舗レストランが大型国有企業に付属しているため「どんなに料理がまずくても、客からのクレームがあっても生き続けることができる」状態であるとした。店としての文化も失われ、質の低いサービスを提供しててもちょっとやそっとでは死に絶えることなくさまよい続ける、という意味で「キョンシー」なのだ。

 文章は、今や十分に市場経済の競争にさらされているはずの中国の飲食業において、なおもサービスの改善を論じる必要があると指摘。実際に経営が順調な老舗レストランは改革が功を奏し、計画経済時の悪習を徹底的に排除しているのであると説明した。

 到底歓迎されているとは思えない「いらっしゃいませ」に、呼んでもなかなか来ない不愛想な給仕係、少々文句を言うと聞こえる舌打ち……かつては中国の食堂やレストランに行けば、たいがいこんな「サービス」に遭遇した。魂の抜けたような「いらっしゃいませ」をよくモノマネしたものだが、それがいまだに「ネタ」として通用するところに、中国国内の飲食業サービス改革の根深さを感じざるを得ない。「キョンシー化」寸前の店にはぜひ、「老舗」、「名店」としての誇りを取り戻してもらいたいものだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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