日本と中国の科学界、決定的な違いは「恥を知る心」の有無=中国メディア 

日本と中国の科学界、決定的な違いは「恥を知る心」の有無=中国メディア 

ここ数年、日本の科学者によるノーベル賞受賞が続いていることは、隣国・中国の社会全体に大きなショックを与えているようだ。どうして日本人ばかり、われわれには何が足りないのか、といった議論が繰り返されている。様々なな観点から複数の解決策を見出すことができるだろうが、一番重要なのはとにかく「功利を急がないこと」だ。(イメージ写真提供:123RF)

 ここ数年、日本の科学者によるノーベル賞受賞が続いていることは、隣国・中国の社会全体に大きなショックを与えているようだ。どうして日本人ばかり、われわれには何が足りないのか、といった議論が繰り返されている。様々なな観点から複数の解決策を見出すことができるだろうが、一番重要なのはとにかく「功利を急がないこと」だ。

 中国メディア・財新網は10日「日本に比べて、中国の科学はどこが劣っているのか」とする記事を掲載した。記事は、日本の科学技術が近年長足の進歩を遂げ、ノーベル賞受賞者を次々と生んでいると紹介。同賞受賞者の輩出は、国民の自信を高めるほか、日本経済の発展にも一定の推進作用を持っているとしている。

 そのうえで、日本が科学教育立国を実現し、次々とノーベル賞受賞者を生むことに成功した背景について5つの観点から解説した。まず、国の重大な政策決定を行う上で科学者が積極的に検討に参加している点を挙げた。また、基礎科学に対する長期的かつ安定した支援、外国の研究者を積極的に呼び寄せて交流を図る姿勢、日本人のまじめで辛抱強い性格といった点も大いに関係していると論じた。

 さらに、日本の科学技術界には信用や信頼を大切にする文化があると指摘。高い信用の上で成り立っている日本社会は科学研究を行ううえで多くのメリットを持っていると解説した。また、日本は「廉恥感」が重んじられる社会であり、一度インチキをすれば科学者としての人生そのものが葬り去られることになりうると説明した。

 一方、中国人の社会では信用や信頼が一般的に不足していることで大量の偽装、剽窃、誇張、課題の略奪といった事が絶えず発生する体たらくであると指摘。科学界では浮ついた、功利を急ぐ雰囲気が深刻であり、ヒーローになるためには各種不正を含めて手段を選ばない風潮にあると断じた。そして、このような状況が健全な学術交流や協力を著しく妨げているとしている。

 記事が一番口調を強くして論じたいのは、やはりいちばん最後の点ではないだろうか。科学研究の目的は、個人の金儲けではない。個人の金儲けであれば、手を抜いたりハッタリをかましたりということが許されるかも知れないが、科学研究に手抜きやハッタリ、ウソは許されないのだ。手柄を立てたい、名声を高めたいという欲求が強すぎる人には不向きの世界なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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