中国の「空中バス」はやはり詐欺だった? 「車両は放置され埃まみれ」=中国報道

中国の「空中バス」はやはり詐欺だった? 「車両は放置され埃まみれ」=中国報道

「次世代の交通手段」になる可能性があるとして、世界的に大きな注目を集めた中国の「空中バス」を覚えているだろうか。2010年に米誌が「年間最優秀発明品」に選出し、中国の深刻な交通渋滞の緩和につながると期待を集めた空中バス「巴鉄1号(TEB−1)」だ。(イメージ写真提供:123RF)

 「次世代の交通手段」になる可能性があるとして、世界的に大きな注目を集めた中国の「空中バス」を覚えているだろうか。2010年に米誌が「年間最優秀発明品」に選出し、中国の深刻な交通渋滞の緩和につながると期待を集めた空中バス「巴鉄1号(TEB−1)」だ。

 空中バス「巴鉄1号」は電力を動力源とし、道路の右端と左端にあるレール上を走行するとされていた。バスの大きさは全長22メートル、横幅7.8メートル、高さ4.8メートルで300人が搭乗可能だと報じられ、2016年8月には河北省秦皇島北戴河で試験走行も行っていた。空中バスは路上を走る車に進路を遮られることがないとされ、画期的な交通手段として注目されていたのだった。

 しかし、16年に複数の中国メディアが、空中バスのプロジェクトは投資家から資金を騙し取るための詐欺だったと指摘し始め、なかには投資家から資金を集めていた企業の会長が国外逃亡を計画していると報じるメディアもあった。違法な資金集めが行われていた可能性や投資詐欺の可能性が指摘されたことで、「巴鉄1号」は中国でほぼ忘れられた存在になっていた。

 空中バスの「その後」について、一部の中国メディアが16年12月の時点で、「車庫のなかで人知れず埃を被っている」と報じていたが、中国メディアの今日頭条は7日、現在の空中バスの試験車両は「埃まみれ」になっており、また200メートルのテスト路線のフェンスも7日に撤去されたと伝えている。やはり空中バスは今も稼働しておらず、唯一の変化は「車両が被った埃の量」とテスト路線が徐々に撤去されていることだけのようだ。

 記事が掲載した写真には、試験車両の開発に携わるスタッフなどの人影はまったく見られず、車両がまさに埃まみれで、試験路線のフェンスの一部が取り除かれている最中の様子が写し出されている。もはや中国では「なかったこと」になりつつあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) 

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