メタンハイドレートの試掘に成功したぞ! でも商業開発の道のりは遠く=中国

メタンハイドレートの試掘に成功したぞ! でも商業開発の道のりは遠く=中国

近年、世界的に注目を集める資源の1つに「メタンハイドレート」がある。メタンハイドレートは、低温かつ高圧の状態で水分子がメタン分子を包み込む形で組成された固体結晶であり、見た目は氷のようだが火をつけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれ、化石燃料に代わるエネルギーとしても注目されている。(イメージ写真提供:123RF)

 近年、世界的に注目を集める資源の1つに「メタンハイドレート」がある。メタンハイドレートは、低温かつ高圧の状態で水分子がメタン分子を包み込む形で組成された固体結晶であり、見た目は氷のようだが火をつけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれ、化石燃料に代わるエネルギーとしても注目されている。

 日本を取り囲む海の底には膨大な量のメタンハイドレートが存在することが分かっており、現在は世界各国でメタンハイドレートの採掘に向けた研究が進められている。中国メディアの21世紀経済網は20日、中国が南シナ海でメタンハイドレートの試掘に成功したと伝えた。

 記事は、中国国土資源部の姜大明部長が18日、中国が南シナ海の深さ1266メートルの深海の海底からメタンハイドレートを採取する試掘を行い、187時間連続でのメタンガス産出に成功したと発表したことを紹介。これに対し、厦門大学の関係者の見解として「中国のみならず、世界のメタンハイドレート界にとって重要な出来事になった」と主張する一方、今回の採取はあくまでも試掘であり、商業開発ではないと伝えた。

 続けて、世界には莫大な量のメタンハイドレートが存在しており、未来のエネルギーの1つとして世界中の注目が集めっている資源であると指摘、「海底に埋蔵しているメタンハイドレートだけでも人類の1000年分の資源」になるとの試算もあるほどだと伝えた。

 さらに、メタンハイドレートの試掘は日本でも進められているとしながらも、海底からの採取に当たって問題となるのは海底の地質であると指摘。日本がこれまで試掘を行った場所は岩石や大きな粒が多く、採取のパイプに詰まりやすい地質だったとしながらも、中国が今回試掘を行なった場所は砂の粒が小さく、採取しやすい地質だったことは幸運だったと指摘した。

 中国は2030年までにメタンハイドレートの商業開発を行う計画でいることを伝える一方、商業開発を行ううえでは、安全性や環境への配慮など、クリアすべき課題はまだまだ多いと指摘。その道のりは一筋縄ではいかないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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