「中国のシェア自転車、日本じゃ100年かけてもできない」という言葉に浮かれる愛国者たち=中国メディア

「中国のシェア自転車、日本じゃ100年かけてもできない」という言葉に浮かれる愛国者たち=中国メディア

日本マイクロソフト会長から古巣のパナソニックに戻って専務役員に就任し、話題となった樋口泰行氏が「中国の自転車シェアリングは、日本では100年かかっても実現できない」と語ったとされる報道が、ここ数日で中国国内のネット上に拡散した。(イメージ写真提供:(C)fazon/123RF)

 日本マイクロソフト会長から古巣のパナソニックに戻って専務役員に就任し、話題となった樋口泰行氏が「中国の自転車シェアリングは、日本では100年かかっても実現できない」と語ったとされる報道が、ここ数日で中国国内のネット上に拡散した。「日本ができないことをわが国がやった」と喜んだ中国の人も多いことだろう。
 
 そんな中、今日頭条は10日に「パナソニック幹部の『日本は自転車シェアリングを実現できない』という話で、われわれが誇りに思うべきことは何なのか」とする記事を掲載した。
 
 記事は、樋口氏が「中国の自転車シェアリングは、日本では100年かかっても実現できない」と語ったとするニュースを紹介したうえで「そのコメント欄には愛国者たちの意気揚々とした愛国的見解が目立ったのだが、この発言に対してわれわれは何を誇りに思うべきなのか、解せない部分があった」とし、3つの疑問を提起している。
 
 1つ目は「日本は技術的な理由で自転車シェアリングを実現できないのか」という点だ。記事は「明らかに違う。日本人にとっては技術的、生産能力的問題は存在しない。100年かかってもできないというのは、日本ではまず安全責任などの問題をクリアにしないと前に進まないという話なのだ」とし、日本は新しい事物を普及するスピード感に欠けていることを指摘するものだったと論じた。
 
 2つ目は「日本で本当に自転車シェアリングが必要なのか」という点を挙げた。これについては、日本は電車や地下鉄をはじめとする公共交通機関網が発達しているため「自転車シェアリングに対する大きな社会的ニーズは存在しない」と指摘。あくまで中国の国情に合致したサービスであり、日本では「必要がないからやらない」に過ぎないとの見方を示している。
 
 最後は「中国の自転車シェアリング体系はちゃんと整っているのか」という点だ。記事は、自転車の私物化や破壊、放置といった問題がしばしば報じられていることを指摘。「みんなが使い始めて、問題が出てきたら対策を考えるという不十分な体系は、間違いなく自慢するに値しない」と断じた。
 
 記事は、中国人が誇るべきはあくまで「モバイル決済やシェアリングエコノミーなど、スマート技術を世界に向けて発信していること」であり、自転車シェアリング自体ではないとの結論を出している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)fazon/123RF)

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