「ヒアリ」だけじゃない! 日本でも吸血虫「マダニ」被害に注意を 7月11日の中国記事トピックス

「ヒアリ」だけじゃない! 日本でも吸血虫「マダニ」被害に注意を 7月11日の中国記事トピックス

夏を迎え、中国では「マダニ」の被害報告が相次いでいる。国営放送の中国中央電視台でも、ニュースを通して国民へ向けて注意喚起を行っている。報道によると、「マダニ」は複数のウイルスや細菌を持っている場合があり、噛まれると重篤な場合には死に至ることもあるため、外出時には適切な予防策をとること、噛まれた場合にはすぐに病院で受診するよう広く呼びかけている。

 夏を迎え、中国では「マダニ」の被害報告が相次いでいる。国営放送の中国中央電視台でも、ニュースを通して国民へ向けて注意喚起を行っている。
 
 報道によると、「マダニ」は複数のウイルスや細菌を持っている場合があり、噛まれると重篤な場合には死に至ることもあるため、外出時には適切な予防策をとること、噛まれた場合にはすぐに病院で受診するよう広く呼びかけている。
 
■中国での被害事例
 
 中国メディア捜狐に掲載されている記事によれば、ここ数年のうちに、浙江省、河北省、河南省、山東省、安徽省、江蘇省、湖北省などで、「マダニ」の被害が報告されているという。
 
(事例1)
 湖南省長沙市の5歳の女の子は、家族でキャンプに出かけた数日後に後頭部に痛みを覚えた。父親が確認すると、頭に小さな虫が張り付いている。父親が急いでピンセットでつまみ出したのだが、皮膚の下にもぐっていた虫の頭部が残ってしまい、翌日病院で取り出してもらったそうだ。
 
(事例2)
 浙江省寧波市の朱さんは5日間も高熱が続き、血液検査でも異常がみとめられ、3つの病院をたらいまわしになったところで、ようやく原因が「マダニ」であったことがわかった。彼女の状況は「マダニ」による細菌感染の典型的な症状で、噛まれた部位が頭皮であったため、髪の毛に隠れて発見が遅れたという。
 
(事例3)
 浙江省舟山市の王さんは、「マダニ」に噛まれたあと、SFTSウイルスによって重症熱性血小板減少症候群を発症し、病院で約1週間の治療を受けてようやく回復したとのこと。
 
■「マダニ」被害を防ぐには
 
 中国の専門家によると、「マダニ」の主な活動期間は4月から10月ごろ。血を吸っていない状態の「マダニ」は乾いた豆粒のような見た目と大きさだが、血を吸うと大きく膨らみ、親指の爪ほどの大きさになることもあるという。予防策としては以下の対応を推奨している。
 
1.草むらや林の中で長時間遊んだり座ったりしない。
 
2.長袖長ズボンを着用し、サンダルは履かない。ズボンの裾はきつくしぼるか、靴下あるいは靴の中に入れる。
 
3.外で遊ぶ際は必ず防虫スプレーを使用する。
 
4.室内も清潔にし、余計なものを持ち込まない。消毒スプレーを使うのもよい。
 
5.ペットの耳の中、爪の間、耳の裏などにも「マダニ」がいる場合が多い。子どもがペットと遊ぶ場合は、「マダニ」がいないかどうかよく確認すること。また日頃からペットを清潔にしてあげることも重要。
 
■噛まれてしまった場合は?
 
 日本の国立感染症研究所は、無理に「マダニ」を剥ぎ取ると、「マダニ」の頭部が皮膚の中に残り、感染を増長する場合があるため、自分で対応せず、病院の皮膚科で切除してもらうことを勧めている。
 
 中国の専門家は、アルコールを吹き付けることによって「マダニ」が吸う力を緩め、自然に抜け落ちるよう促す方法もあると説明しているが、マダニの種類によってはこの方法が有効ではない場合もあるようで、また上手くいかなかった場合のリスクもあるため、まずは病院へかかるのが一番だろう。
 
■日本での被害状況
 
 「マダニ」被害は日本でも他人事ではない。国立感染症研究所によれば、SFTSウイルスによる重症熱性血小板減少症候群への感染は、2017年6月28日までに266件の報告がされており、そのうち死亡例は57件となっている。また、推定感染地は西日本に集中しており、最北は石川県で、関西、中国、四国、九州については、福井、大阪、奈良、鳥取以外の全県で症例が確認されている。
 
 これからレジャーシーズンを迎え、登山やキャンプを楽しむ機会も増えてくるだろう。子連れで野外へ出かける際などは特に注意を払うよう心がけたい。

関連記事(外部サイト)