中国高速鉄道で「手抜き工事」疑惑、背後には汚職の可能性も=中国報道

中国高速鉄道で「手抜き工事」疑惑、背後には汚職の可能性も=中国報道

中国のネット上でこのほど、開通してまだ1年も経過していない上海市と雲南省昆明市を結ぶ高速鉄道路線の一部トンネル内において「手抜き工事と工事の品質問題が存在するのではないか」という指摘が書き込まれた。中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)は15日、ネット上に掲載した論評で「中国鉄路総公司の関係者がネット上の指摘を認めた」と報じた。(イメージ写真提供:CNSPHOTO)

 中国のネット上でこのほど、開通してまだ1年も経過していない上海市と雲南省昆明市を結ぶ高速鉄道路線の一部トンネル内において「手抜き工事と工事の品質問題が存在するのではないか」という指摘が書き込まれた。中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)は15日、ネット上に掲載した論評で「中国鉄路総公司の関係者がネット上の指摘を認めた」と報じた。

 記事は、上海市と昆明市を結ぶ高速鉄道である「滬昆(ここん)高速鉄道」が開通した際、中国国内ではその成功を讃える報道がなされ、ネット上でも中国高速鉄道の発展を喜ぶ声があがったと紹介。一方、「開通から1年も経過しないうちに品質問題が浮上した」と指摘し、「乗客の命にかかわる重大な工事でなぜ問題が生じたのか。誰が中国高速鉄道を貶めたのか」と疑問を投げかけた。

 続けて、滬昆高速鉄道の工事は確かに簡単なものではなかったとし、特に貴州省の南西部は複雑な地形と険しい山が多いため、橋とトンネルが多い路線となっていると紹介。しかし、中国鉄路総公司の内部資料からは「施工側は工事の品質を重視しないどころか、手抜き工事を行い、虚偽報告を行っていたことがわかる」と伝え、人びとの生命をおもちゃにしたと批判した。

 さらに記事は、走行速度が速く、不特定多数の人が利用する高速鉄道では「どれだけ小さなリスクであっても、重大な事故に直結する可能性がある」とし、多くの中国人が高速鉄道の安全問題に関心を寄せていたなかで発覚した手抜き問題は「生命の軽視であると同時に、中国高速鉄道を貶める行為である」と指摘した。

 また、「交通インフラの整備が汚職と腐敗の温床となっていることは、多くの中国人が認識していること」であると主張。滬昆高速鉄道の工事で手抜き工事が発覚したことに対して「背任や金銭のやりとりなどの違法行為があったのかどうかが問題だ」とし、手抜き工事の背後に汚職があった可能性を示唆している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)

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