中国で蔓延する日系車に対する誤解、「日系車は安全なのか?」=中国報道

中国で蔓延する日系車に対する誤解、「日系車は安全なのか?」=中国報道

世界有数の自動車大国となった中国ではドライバーの交通マナーが良くないためか、自動車事故が後を絶たない。そのため、多くの消費者は自動車を購入する際に自動車の安全性能を非常に真剣に考慮する。もちろん日本人も自動車の安全性を重視するが、中国人消費者の安全性能に対する重要視ぶりは日本人以上だと言えるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

 世界有数の自動車大国となった中国ではドライバーの交通マナーが良くないためか、自動車事故が後を絶たない。そのため、多くの消費者は自動車を購入する際に自動車の安全性能を非常に真剣に考慮する。もちろん日本人も自動車の安全性を重視するが、中国人消費者の安全性能に対する重要視ぶりは日本人以上だと言えるだろう。

 日系車は中国で燃費が良いと評価されているが、それは「日系車はボディーに使用されている鉄板が薄く、軽量化が図られているため燃費が良いのであり、安全性能を犠牲にしている」という主張が多く見られる。だが、軽量化と安全性は両立できないものなのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は27日、「ボディーが重く、硬ければ安全なのか」と疑問を投げかけ、自動車の安全性において最も重要な要素について考察している。

 中国では自動車の安全性が真に理解されているとは言いがたいのが現状で、ボディの鋼板を手で押してみて、凹むかどうかで安全性を計ろうとする消費者がいるのも事実だ。こうした短絡的な思考のもと「日系車はボディが凹みやすいため、安全性に劣る」と本気で信じている消費者もいる。

 記事は、自動車の安全性とは「車内の乗員の命を守る」ことができるかどうかを意味するのであり、事故の際に車が壊れるかどうかは重要ではないと指摘。車が壊れても車内の人の命が守られてこそ安全な車であることを強調し、ボディーの鋼板の厚さは無関係だと指摘。また、軽量化は日系車のみならず、ドイツ系や米国系メーカーも追求している点であり、これも安全性と両立できない要素ではないと指摘した。

 続けて、安全性で重要なのは「ボディー」の構造にあるとし、事故の際に壊れるべき場所は壊れ、乗員がいる部分は頑丈であるのが重要だと指摘。クラッシャブルゾーンと呼ばれる「壊れるべき場所」で衝撃を吸収することが乗員の命を守ることにつながるとし、「日系車はボディーが凹みやすいため、安全性に劣る」という論調は間違っていることを強調した。

 中国では交通事故の死亡者が非常に多く、消費者が自分の命を守るために安全性の高い車を求めるのは理解できる。だが、どれだけ安全性能が高い自動車でも、中国の路上で見られるようなスピードの出しすぎや無理な割り込みなどをしていては本末転倒だ。安全な自動車社会を実現するためにはドライバー1人ひとりの自覚にかかっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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