日本はいつまでもレアアースを安価で中国から買えると思っていてはいけない=中国報道

日本はいつまでもレアアースを安価で中国から買えると思っていてはいけない=中国報道

中国の中科院稀土材料研究所は12日、イオン吸着型鉱床から産出されるレアアースの精製純度を高める技術を開発したと発表した。中国では同技術によってレアアースの生産効率が向上すると期待が高まっているが、中国メディアの捜狐は17日、レアアース業界における中国の発言権強化に資する開発であると主張した。(イメージ写真提供:123RF)

 中国の中科院稀土材料研究所は12日、イオン吸着型鉱床から産出されるレアアースの精製純度を高める技術を開発したと発表した。中国では同技術によってレアアースの生産効率が向上すると期待が高まっているが、中国メディアの捜狐は17日、レアアース業界における中国の発言権強化に資する開発であると主張した。

 記事は、中国はレアアースを精製するうえでの技術力が日本や米国に劣っていたため、貴重な資源であるレアアースを非常に安価で他国に売り渡してきたと主張。そして、日本や米国などで製品に加工されたレアアースを高値で買い戻してきたのが現状と指摘する一方、精製純度を高める技術が開発されたことで、こうした図式に今後は一定の変化が生じるはずだと期待を示した。

 続けて、レアアースはモーターなど身近な製品にも使用されていることを指摘する一方、米国の最新ステルス戦闘機を始めとする武器や兵器にとっても必要不可欠な物質であると強調。レアアースの調達を中国に依存しなければならないことは米国にとって「致命的な弱点」であると指摘しつつ、中国は自国で高い水準で精製ができるようになれば、わざわざ米国に輸出する必要性も薄れていくはずだと論じた。

 さらに、レアアースに関連する産業で世界的な発言権を持つのは、加工や精製、製品化などで多くの優れた技術を持つ日本だが、中科院稀土材料研究所の技術は中国のレアアース産業にとっては「大きなブレークスルー」となるはずと主張。今後は安価でレアアースを輸出し、高い価格でレアアース製品を買い戻す動きにも変化が生じる可能性があると主張し、「日米が中国から安価でレアアースを調達できなくなる日も近い」と主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

関連記事(外部サイト)