中国人の憧れだった「匠の精神」、それが日本製造業の足かせになった=中国メディア

中国人の憧れだった「匠の精神」、それが日本製造業の足かせになった=中国メディア

白物家電の分野は、かつては世界の覇者は日本メーカーだったが、中国メーカーが台頭してきている。(イメージ写真提供:123RF)

 かつては中国で高い評価を受け、多くの企業の手本となっていた日本の家電メーカー。しかし、近年では日本企業のデータ偽造問題や欠陥製品などによって日本の製造業全体が評判を落としている。一方の中国メーカーはどんどん力をつけてきており、一部の大手メーカーは中国や台湾メーカーに買収された。こうした状況を受け、中国メディアの今日頭条は19日、「日本の製造業が負けた背後には何があるのか」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本で脈々と受け継がれてきた匠の精神は、多くの中国人の「あこがれでもあった」と指摘。日本企業の一連の問題が表面化するまでは、中国では日本製の家電は高額でも手に入れたい人が多く、高い品質と職人技は中国の製造業の目指す目標でもあったが、今では日本製造業の「神話」は完全に終わったと主張した。

 では、なぜここまで「転落」してしまったのだろうか。記事は、皮肉なことに日本の誇った「匠の精神」が足かせになったと分析。例えば、自動車製造業であれば良い車を作ることだけに没頭したため、市場の変化やイノベーションに疎くなり、結果的には良い品を作るために偽装するという矛盾を生んだという。

 しかしこれは、中国企業にとってはチャンスを産み、日本企業が抜けた穴は中国企業が急成長を遂げるのに一役買ったようだ。中国の製造業は、安価で質の高い製品とイノベーションを武器に、日本企業にさらなるダメージを与えたのだと論じた。

 中国製品の品質向上は実際のところ目を見張るものがあり、「神話」が崩壊して失速している日本の製造業にとっては強敵といえる。記事は、白物家電で残るは一部のメーカーだけで、自動車分野でも中国メーカーには勢いがあると主張。「日本、ドイツ、米国企業を追い越すのも時間の問題だ」と強気の発言をした。

 「匠の精神」で中国人をうならせた日本の製造業はメンツをかけて再生するのか、このまま中国に抜かれていくのか、ここからが正念場と言えそうだ。「匠の精神」の底力に期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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