成田空港での中国人客トラブルに、中国国営テレビ「大騒ぎすれば解決すると思っている中国人がいる」

成田空港での中国人客トラブルに、中国国営テレビ「大騒ぎすれば解決すると思っている中国人がいる」

成田空港で発生した中国人観光客のトラブルで、一部の中国人客は国歌を歌い抗議した。この行為に対し、中国メディアは・・・(イメージ写真提供:123RF)

 中国の国営テレビ局・中国中央テレビ(CCTV)は28日、24日に成田空港で発生した中国人観光客のトラブルについて、「大騒ぎすれば満足の行く解決が得られると思い込んでいる」とする評論記事を公式サイト上に掲載した。

 記事は、「24日夜、成田発上海浦東行きジェットスター航空35便が、上海での降雪によりキャンセルとなった。175人の中国人客は搭乗ロビーに留まっていたが、航空会社から退去と荷物の受け取り、そして、自力での宿泊場所の確保を求められた。中国語による説明がなかったことで、中国人客は航空会社の指示に従わず、揉み合いのトラブルが起きた。その間、中国人客は国歌を歌い抗議した。その後中国大使館が仲介に入り、中国人客たちは26日早朝に上海に戻った」とトラブルの経緯について説明するとともに、中国外交部の関係者が、「これは乗客と航空会社間の一般的な紛争。そこで国歌を集団で歌って解決しようというのは明らかに不適切であり、民族感情の対立を煽り、トラブルを激化させることになる」との私見を示したことを紹介した。

 そのうえで記事は、「不可抗力で行程が変化するのは誰しも望まないこと。しかし、怒りに任せて極端な行動を取るべきではない。乗客は航空会社が振り替えの手配を不可能としたうえ、速やかにホテルや食事の手配をしなかった点に不満を抱いたようだ。しかし、運航するジェットスターはLCC(格安航空会社)である。LCCのフライトに乗ったことのある人であれば、無料の食事サービスはおろか、毛布の貸し出しさえないこと、不可抗力による欠航の振り替えを行わないことを知っているだろう。これらは全て事前に免責事項として乗客が合意しているものであり、今回のケースも航空会社は契約に基づいて処理をしたに過ぎず、法理上の誹りを受けるいわれはない」と評した。

 そして、「乗客との意思疎通といった点で航空会社側の応対に至らない点があったかもしれない。しかし、警察官と揉み合ったり、負傷者を出したりするというのは、乗客としてすべきことではない。大騒ぎをしたのは一部の中国人客で、航空会社の指示に従った人もいたことをメディアはしっかり伝えるべきではある。しかし、一部の中国人には『大騒ぎすれば満足行く解決が得られ、騒がなければ解決しない』という考え方で凝り固まっている。これには非常に残念な思いとやるせなさを感じる」と論じている。

 「大騒ぎをすれば満足行く解決が得られる」という一部中国人の姿勢は、決して外国の街や空港だけで見られるものではない。交通事故で当事者どうしが騒ぎ立て、多くの野次馬が周りを囲う、といったような光景は中国国内ではごく日常的に見られるのだ。「当事者は互いに自らの言い分や正当性を大声で主張し、ギャラリーは積極的に口を挟んでどちらが有利かを判定する」といったトラブル解決方法が、中国国内の日常生活に深く根ざしているのである。

 そのトラブル解決方法が良いか悪いかは問題ではなく、このようなやり方が国際的に通用しないことを理解せず、外国でも同じ手法を取ればいいと考えることに問題がある。CCTVが発表した評論の指摘は、至極真っ当なものと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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