決め手は納期力? わが国の国営企業を打ち負かした川崎重工って何者だ=中国

決め手は納期力? わが国の国営企業を打ち負かした川崎重工って何者だ=中国

ニューヨークの地下鉄車両の入札で、中国の大手鉄道車両メーカーである中国中車を打ち負かしたとして、川崎重工が中国で脚光を浴びている。(イメージ写真提供:123RF)

 米ニューヨーク地下鉄の新型車両製造を川崎重工が受注する見通しとなった。この入札を巡っては、これまでカナダ企業ボンバルディア社と中国企業による共同入札が受注候補として有力視されていたが、最終的に川崎工業が受注競争に勝利することになりそうだ。中国メディアの今日頭条は28日、「意外にも中国中車を負かすほどの実力者」として川崎重工を紹介する記事を掲載した。

 中国中車は中国国営の鉄道車両大手であり、この入札においては生産規模や、人件費などのコスト安を売りにしていたようだが、この中国中車を「負かすほど」の川崎重工とは一体どんな企業なのだろうか。

 記事は、川崎重工の創業は「明治時代にさかのぼる」と歴史ある企業であることを紹介。船舶・鉄道車両・航空機・モーターサイクル・ガスタービンなどの生産、さらには防衛関連企業としても有名で、川崎重工は自衛隊の飛行機と潜水艦なども手がける企業だと伝えた。

 また、中国ともつながりがあるようだ。現在、川崎重工は中国遼寧省大連市にある造船企業の大連中遠造船工業有限公司(DACOS)に出資している。川崎重工は、この中国拠点を成長センターと位置づけ、事業規模の拡大と収益性の維持向上を目指すとしている。

 中国中車を「負かした」ことで注目を集めた川崎重工。主な決め手は、ボンバルディア社が同地下鉄との別の契約で、軽車両の納期を2年も遅延させているためだったと言われる。中国中車の低コストは魅力的とはいえ、納期力では日本企業が優位といえるのだろう。ここ数年、中国中車の海外契約のキャンセルが目立ち始めたとの指摘もある。いずれにしても、この受注は、川崎重工のなかで最高額で最多車両の契約となり、大きなチャンスになるのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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