新幹線は本当に安全なのか、「安全神話」は真実か、それとも誇張か=中国

新幹線は本当に安全なのか、「安全神話」は真実か、それとも誇張か=中国

中国では、日本を高速鉄道の分野でライバルとみなした報道が多い。それだけに、新幹線で初めて起こった「重大インシデント」への関心は高い。(イメージ写真提供:123RF)

 JR西日本によれば、2017年12月11日に東海道新幹線名古屋駅にて運転を取りやめた「のぞみ34号」の台車に亀裂などが発見され、新幹線初の「重大インシデント」に認定された。中国でも新幹線の高い安全性は広く知られていただけに、今回の重大インシデント認定は大きな関心が集まった。

 中国メディアの中国科技網は29日、新幹線の高い安全性は「安全神話」と呼ばれてきたことを紹介しつつ、「新幹線は果たして本当に安全なのか、それともただの誇張された話だったのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は17年12月11日に起きた重大インシデントの事故についての調査はまだ終わっていないと伝える一方、現時点で分かっている情報から「事故原因を技術面と人的要因の2つに分類することができる」と主張。台車に亀裂が生じたのは金属疲労か、もしくは、使用された鋼材そのものに問題があったかのどちらかが原因であると指摘しつつ、恐らくは「後者が原因であろう」と主張。

 さらに、新幹線の乗員が異常を感じてからも走行が継続されたことは人的要因であるとし、こうしたことが起きてしまったのは「危機管理システムに穴があったから」であると主張。また、日本社会に存在する「正確なサービスを提供するという認識」も事故のリスクにつながった側面は否定できないとし、時間に正確に運行することは鉄道会社にとって社会的信頼を獲得し、自社の利益につながることではあるものの、「正確さに対する過度な要求と追求は相応のリスクをはらむものだ」と主張した。

 また、正確なサービスを追求すればするほど、誤差を容認できる余地は小さくなり、同時にサービスを提供する側の精神的プレッシャーは大きくなり、プレッシャーが大きくなれば注意力は散漫になり、判断力も低下すると指摘。今回の重大インシデントは台車を交換すれば終わりではなく、根本的な原因を解決するためには運行システム全体を見直す必要があると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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