日本のアニメや音楽、その利益を侵害したのは「中国の海賊版?」、「いや、むしろ逆だ」=中国メディア

日本のアニメや音楽、その利益を侵害したのは「中国の海賊版?」、「いや、むしろ逆だ」=中国メディア

中国メディアは、これまで数十年にわたって中国人が日本アニメの海賊版を利用してきたことは、「中国市場に対する一種の投資といえる」と独自の主張を展開した。(イメージ写真提供:123RF)

 海賊版といえば中国ではアニメや漫画、音楽などの海賊版が大量に出回っていた過去があり、おなじみの存在だ。中国メディアの今日頭条は16日、中国の海賊版が日本のアニメの発展を妨げてきたというのは本当なのか、疑問を呈する記事を掲載した。

 この記事の中国人筆者は、道徳面からすると海賊版は問題視されているものの、日本にとってはむしろプラスになってきたと驚きの主張を展開。その理由は、ビジネスモデルが変化したからだという。これまでのビジネスは、コストに利潤を加えたものを料金として設定していたが、インターネットの時代となった現在では、小売業の概念が覆され、「革命的なビジネスモデルが誕生した」と記事は紹介。それはつまり何でも「無料」でサービスが受けられ、ときには「利用者が儲かる」ことさえあるビジネスモデルだという。

 記事は、これまで数十年にわたって中国人が日本アニメの海賊版を利用してきたことは、「中国市場に対する一種の投資といえる」と独自の主張を展開。というのも、海賊版アニメを見て育った1980年代から2000年代生まれの世代が大人になり、経済的に豊かになり精神面の充実が求められるようになった今日、高額な版権を大量に購入するようになったからだという。記事は、中国の大手動画配信サイトが続々と海外作品の版権を購入するようになったことを具体例として挙げ、これらの事例は中国人たちが貧しかった頃に海賊版で親しみ、市場拡大に向けた素地ができたためだと主張した。

 記事は最後に、これまで日本人はずいぶんと中国の海賊版を批判してきたが、今では間違いなく感謝しているに違いないと締めくくった。この一連の論理は極めて中国人に都合の良い考えだが、きっと多くの中国人の気持ちを代弁している部分はあるだろう。とはいえ、最近では中国でも海賊版の動画配信はずいぶん減ってきているのも事実であり、引き続き著作権や知的財産権に対する意識が高まっていくことに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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