中国の書店経営者が見た「蔦屋書店」、啓蒙や啓発が山のように=中国メディア

中国の書店経営者が見た「蔦屋書店」、啓蒙や啓発が山のように=中国メディア

カルチュア・コンビニエンス・クラブが展開する「蔦屋書店」の斬新なコンセプトと店内設計は中国でも有名。(イメージ写真提供:123RF)

 いつも大勢の人で賑わっている「蔦屋書店」。カルチュア・コンビニエンス・クラブによれば、蔦屋書店は「書店」と名乗ってはいるが、本を売るためだけの施設ではなく、本や音楽、映画などが揃う「時間」を楽しめる空間だ。このようなコンセプトを持つ書店は中国には存在しないため、中国の書店経営者や出版関係者にとっては大きな驚きであるようだ。

 中国メディアの今日頭条は6日、中国で20年以上にわたって書店を経営しているという中国人の見解として、日本や台湾にある蔦屋書店を訪れて大きな啓発を得たと伝える記事を掲載した。

 記事によれば、この中国人は2018年2月の旧正月の連休を利用して日本を訪れ、日本国内にある蔦屋書店を訪れたようだ。17年には台湾にある蔦屋書店も訪れたことがあり、今回の訪日で計11店舗もの蔦屋書店を見学したことになるという。

 蔦屋書店の斬新なコンセプトと店内設計は中国でも有名で、報道や写真で目にしたことは何度もあったというが、実際に訪れてみて「書籍を中心としながら、どのようにして『ライフスタイル』を提案しているのか、大きな啓蒙を受けた」としている。日本ではリアル店舗がネット通販に売り上げを奪われていると言われるが、中国では日本以上にリアル店舗が苦境に直面している。それだけに、この中国人経営者にとっては、連日多くの客で賑わう蔦屋書店の魅力は是非とも学びたい対象であったらしい。

 記事は、蔦屋書店の店内は非常にシンプルでありながら、照明からディスプレイに至るまで統一感があって非常にまとまりが感じられたと伝え、空間設計の重要さを強く感じさせられたと紹介。空間設計がなされていない書店は「もはや生命力を失ったのと同じ」とすら感じたと伝え、蔦屋書店の雰囲気は「高級ブランド品店のような圧迫感はなく、まるで自宅で寛いでいるかのような快適さがあった」と主張。

 この中国人は実際に中国で書店を経営しているだけあって、中国国内にある書店と蔦屋書店の「差」に圧倒されてしまい、「もし中国に蔦屋書店のような書店があれば、きっと中国人消費者もこの空間が大好きになってしまうだろう」と主張、書店も含めてネット通販に侵食されている中国のリアル店舗にとっては参考になる要素がたくさんあったと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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