抗日ドラマは愛国コメディ? 「国外にまで恥を晒すな!」=中国メディア

抗日ドラマは愛国コメディ? 「国外にまで恥を晒すな!」=中国メディア

「中国抗日ドラマ読本:意図せざる反日・愛国コメディ」が日本で出版されたという情報は中国にもすぐに伝わり、中国国内で大きな注目を集めた(イメージ写真提供:123RF)

 抗日ドラマを日本人向けに解説した「中国抗日ドラマ読本:意図せざる反日・愛国コメディ」という書籍が日本で出版されたことが中国で波紋を呼んでいる。中国国内では荒唐無稽な描写の抗日ドラマが「国外にまで恥を晒した」という声が多く見られる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国抗日ドラマ読本」が日本で出版されたという情報は中国にもすぐに伝わり、中国国内で大きな注目を集めたと紹介しつつ、近年の抗日ドラマは中国人を「気まずくさせる」ものであり、事実を尊重してこそ正しい歴史観を持つことができると伝える記事を掲載した。

 近年の中国では史実に基づかない抗日ドラマが増えていて、こうしたドラマは抗日神劇と揶揄されていた。記事は、抗日神劇は中国国民を「間違った方向へ導きかねない」ものであると指摘する一方、中国政府の関連部門の指導の結果、「手刀で日本兵を切り裂く」といった荒唐無稽な描写のドラマは減ってきたと紹介。だが、抗日神劇が生まれてしまう土壌を完全に解決できたとは言い難いのが現状であると論じた。

 続けて、日本兵を極度に弱く、醜く描く抗日神劇が多かったことについて、「これは民族的感情に配慮したものではなく、単に多くの視聴者を集め、利益に繋げたいという計算しかなかった」と指摘。

 中国が戦争の歴史を忘れないようにするのは、愛国心を高め、民族的自信を高めるためであり、現代人に警鐘を与えるためであると紹介する一方、抗日神劇のような内容では中国人に虚妄な尊大さをもたらし、戦争の悲惨さを伝える意味も薄れてしまうと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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