日本で芽吹き、花開した「ものづくりの精神」、中国にもあったはずなのに=中国メディア

日本で芽吹き、花開した「ものづくりの精神」、中国にもあったはずなのに=中国メディア

宮内庁や迎賓館などでも使われる特注家具の職人が考える「職人に必須の心得」を収めた書籍は、中国語にも翻訳され、この本の内容は、中国人のものづくりの見方を変えるきっかけにもなっているという。(イメージ写真提供:123RF)

 同じ製造業でも、日本のものづくりの精神は目覚ましい経済成長を遂げる中国と別の所に存在していると言えるだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の職人を通して日本のものづくりの精神を紹介すると同時に「ものづくりの精神はもともと中国に存在していたはずなのに、日本で芽吹き、そして日本で花開した」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、「職人のなかの職人」として、ある家具職人を紹介している。宮内庁や迎賓館、国会議事堂や高級ホテルでも使われる特注家具を作ると共に職人の育成に力を注いでいるというこの職人は中国でもその名が知られていることを紹介。たとえばこの職人が考える「職人に必須の心得」を収めた書籍は、中国語にも翻訳され、出版されている。歴史的背景から日本人の考え方に共感することは難しいと感じる中国人も、この本の内容を見て大きく見方が変わったようだ。

 職人の心得の第一に挙げられた「挨拶をすることを学ぶ」は中国人にとって興味深かったようだ。出会った人に挨拶をし、自分をしっかりと紹介できることは、一見技術に関係がなさそうだが、「もし顧客に対面した時にきちんと自分を紹介できず、うまくコミュニケーションが取れないなら、職人として成功できない」という理由があるようだ。

 このように心得すべてが人間性を育てるものとなっていると紹介しつつ、仕事においても同時に重要なものだと強調。「一流の職人は顧客のニーズを細かく感じ取り、形にすること」であるゆえ、人間性は重要な基盤と言えると強調した。

 こうした苦労を重ねる下積みを必要とする日本独特の職人育成制度は、中国人から見て個の人格に踏み込む厳格すぎるものにも感じられるようだが、「丁稚の制度は中国から伝わったもの」と主張。匠の精神のルーツは中国にあれど、それが開花したのは日本でのことだったと伝えた。現在の中国でも品質の良い製品が増えつつあるのは事実だが、ものづくりの精神が日本と中国で対極にあると言われるのも致し方ない部分はあるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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