中国から大手メーカーの撤退が相次ぐのは「高すぎる不動産価格」のせいだ!=中国メディア

中国から大手メーカーの撤退が相次ぐのは「高すぎる不動産価格」のせいだ!=中国メディア

世界の工場と呼ばれた中国において、蘇州は特に製造業で発展した地域であった。その蘇州で製造業の空洞化が起きているという。(イメージ写真提供:123RF)

 中国で不動産価格が高騰しているのは周知のとおりだ。マンションを買いたくても、適正価格から大きく乖離しているために手が出せないという声も聞かれるようになって久しい。不動産価格が高止まりしていることは人びとの生活に直接的な影響を与えるだけでなく、中国でビジネスを展開していた外資企業にも影響を及ぼしているという。

 中国メディアの快資訊はこのほど、中国国内でも工場の一大集積地として知られている江蘇省蘇州市を例に挙げ、「この地で大手メーカーの撤退が相次いでいるのは、高すぎる不動産価格が利益を圧迫しているため」であると主張する記事を掲載した。

 記事は、世界の工場と呼ばれた中国において、「蘇州は特に製造業で発展した地域」であったと指摘する一方、近年はグローバルメーカーを含め、企業の撤退が相次いでいると紹介。そして、企業が蘇州から撤退する背後には不動産価格の高騰があると伝え、蘇州の不動産価格は中国全土でも8番目に高いと紹介、不動産価格の値上がりすると同時に人件費も上昇し、製造業にとって決して良い環境ではなくなっていると論じた。

 さらに、2018年も蘇州では苦境が続いていると伝え、それは不動産以外への投資額の急激な減少から見て取れると指摘。不動産への投資額は伸びているものの、中国では製造業は「低リターン、高リスク」と見なされていて、中国の大手メーカーも不動産業に熱心な程だと論じた。

 また記事は、製造業の空洞化は蘇州に限ったことではなく、中国では多くのメーカーが年間でマンション一戸ほどの利益もあげられなくなったと紹介。逆に、不動産に投資すればごく短期間で値上がり益を手にすることができるとし、このような状況では誰も製造業などやらなくなってしまうと危機感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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