中国のネット小売り10兆元(約170兆円)時代! 「天猫」「京東」けん引し新参者も

中国のネット小売り10兆元(約170兆円)時代! 「天猫」「京東」けん引し新参者も

ネット通販の利用は中国で日常化しつつある。物流網やアフターサービス態勢などが完備されたことで、利便性も大きく向上した。ネット通販の利用人口は17年末時点で全国5億3300万人。前年末比で14.3%増えた。(イメージ写真提供:123RF)

 中国のネット通販市場の高成長が止まらない。2012年に市場規模が1兆人民元の大台に乗せてから、14年には2兆人民元台、16年には5兆人民元台として、昨年は7兆1751億人民元を記録。今年の予測は9兆6863億人民元で10兆人民元に乗せても不思議ではない規模になっている。中国電子商務研究中心が15日に「2017年度中国網絡零售市場数据監測報告」を発表し、明らかになった。

 ネット通販の利用は中国で日常化しつつある。各社が用意する品揃えも豊富になり、消費者の人気も高まり続けている。近年では越境Eコマースや農村Eコマースも浸透。物流網やアフターサービス態勢などが完備されたことで、利便性も大きく向上した。ネット通販の利用人口は17年末時点で全国5億3300万人。前年末比で14.3%増えた。

 中国網絡零售市場数据監測報告によると、ネット通販市場は、2012年に1兆3110億人民元が、13年に1兆8636億人民元(42.15%増)、14年に2兆7898億人民元(79.70%増)、15年に3兆8773億人民元(38.98%増)、16年に5兆1556億人民元(32.97%増)と毎年30%以上の高い成長を遂げてきた。

 市場のリーダーは、アリババグループの「天猫(Tmall)」でシェアは約50%。続いて、JD.comの「京東」で約25%のシェアと、この2社が市場を圧倒している。近年では、VIP.comが運営する「唯品会」がシェアを伸ばしているが、6%程度を獲得している限りで、先行する2社には遠く及ばない。ただ、一時はシェア60%をうかがっていた「天猫」が50%程度のシェアになっているように、市場全体の規模が拡大している中で、様々なプレーヤーがそれぞれに工夫して市場が広がっていることも事実だろう。

 2017年には、「亜馬遜(アマゾン)中国」が人員増強など体制強化によって巻き返しを図っていることが注目された。また、美容関係に特化した「聚美優品」、ベビー用品専門サイト「蜜芽」などという専門サイトの成長も注目されている。中国のネット通販は、商品の品質向上、そして、物流ネットワークの整備とステップアップし、人々の生活のあたり前になった。注文した商品が、3日と待たずに手に入ることが当たり前になって、より優れたショッピング体験が求められているようだ。

 2017年の全国小売売上高は36兆6262億人民元。うちネット小売は19.6%を占めた計算だ。中国電子商務研究中心は、18年にはネット小売りが小売全体の22.7%に3.1ポイント拡大すると分析している。アリババグループが全国の雑貨店600万店舗をネットワークした「新小売(New Retail)」の構想を打ち出すなど、オンラインとオフラインの融合も急速に進んでいる。(イメージ写真提供:123RF)

関連記事(外部サイト)