「音速を超える」高速鉄道、中国が実行可能性を模索中=中国メディア

「音速を超える」高速鉄道、中国が実行可能性を模索中=中国メディア

中国・上海には郊外と浦東空港を結ぶ上海トランスラピッドが存在するが、これはドイツから導入したものであり、中国はまだ高速走行が可能なリニアモーターカーの技術は掌握できていないため、次世代の高速鉄道技術においては日本が中国を大きくリードしていると言えるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

 日本では新幹線に次ぐ次世代の高速鉄道として、リニア中央新幹線の建設工事が進められている。リニア中央新幹線は時速500キロメートルで走行が可能な超電導磁気浮上式リニアモーターカーであり、2027年に東京(品川)ー名古屋間が開業する予定だ。

 中国・上海には郊外と浦東空港を結ぶ上海トランスラピッドが存在するが、これはドイツから導入したものであり、中国はまだ高速走行が可能なリニアモーターカーの技術は掌握できていないため、次世代の高速鉄道技術においては日本が中国を大きくリードしていると言えるだろう。

 だが、中国メディアの科技日報は20日、西南交通大学の張衛華首席教授が19日に行われたフォーラムで「高温超電導リニアと真空チューブの組み合わせにより、時速1500キロメートルで走行が可能かどうか、その実行可能性を模索している」と述べたことを伝えた。

 記事は、張教授の見解として「レール上を走行する高速鉄道はレールからの抵抗や騒音を考慮すると、時速600キロメートルが走行速度の上限だ」と伝え、それゆえさらなる高速化を実現するにはレール走行以外のリニア技術の採用が必須と紹介。米国では真空に近いほど減圧したチューブの中を高速で走行するハイパーループ構想が存在し、同構想は理論上、時速1207キロまで達することが可能だと紹介した。

 続けて、西南交通大学でもハイパーループ構想と同じように、減圧したチューブのなかをリニアモーターカーで走行する高速鉄道の研究開発に取り組んでおり、試験路線を現在、四川省成都市に建設中だと紹介。この試験路線のチューブは直径4.2メートル、長さ140メートルで、試験では最高時速400キロメートルでの走行が可能だという。

 記事は、張教授がフォーラム上で「理論的には時速1500キロという音速を超える速度を出せるはず」と述べたことを紹介し、早ければ2021年4月にも時速1500キロメートルでの試験走行が行われる見通しだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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