将来への投資を怠っていない日本を決して見くびるべきではない=中国

将来への投資を怠っていない日本を決して見くびるべきではない=中国

日本は一見競争力を失ったかに見えるが、研究投資を、大衆向けの消費分野から、産業の川上に当たる基幹部品の提供へと大きく方向転換しており、将来への投資を怠っていないと、中国メディアが日本を評した。(イメージ写真提供:123RF)

 歴代の日本人ノーベル賞受賞者は26人に達し、非欧米国としては最多となっている。中国メディアの快資訊は11日、中国人が日本経済衰退論を唱えている間に、日本ではこんなに多くの人がノーベル賞を受賞していたとする記事を掲載した。

 中国では、日本経済について失われた20年と表現し、すでに衰退したとの見方をする人が多い。しかし記事は、中国人が不動産を買いあさり金儲けに夢中になっている間、日本人はノーベル賞をたくさん受賞し、2000年以降だけで17人も受賞したと指摘。しかもすべてが化学賞や物理学賞、生理学・医学賞であることから、日本がいかに科学技術分野に強いかを強調した。また、失業率の低さも際立っており、日本経済の衰退は表面的なもので、日本の経済や科学の底力を甘く見ないように諭した。

 では、日本の科学技術はなぜここまで進歩したのだろうか。記事は、政府の政策が大きいと指摘。1995年にはすでに科学技術基本法が制定されたほか、文部科学省は2001年に、この先50年間でノーベル賞受賞者30人程度という目標を立て、予算も多く盛り込んでいる。

 日本のこの傾向は、中国人の称賛する「匠の精神」にも表れているという。創業200年以上の老舗企業数で日本は世界一である。「SNS思考」で、身軽さと早さを求める傾向の中国とは真逆と言っても良いだろう。日本では未来につながる研究が盛んで、太陽光で水を浄化する技術や、ディーゼル排ガスを金属元素で浄化する技術など新たな技術が開発されているほか、日本の得意なロボット分野を応用した技術も進んでいる。

 記事はこのように、日本は一見競争力を失ったかに見えるが、大衆向けの消費分野から、産業の川上に当たる基幹部品の提供へと大きく方向転換しており、将来への投資を怠っていない日本を決して見くびるべきではないと再度注意を促した。

 日本の強みは、何と言ってもノーベル賞受賞者の多さから分かるように、基礎科学力が高かったことにあるだろう。この点、中国は弱い分野と言えるが、同時に最近では特に力を入れている分野でもある。日本も胡坐をかいているわけにはいかない。基礎科学力を引き続き強化していくことは重要なことと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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