日本の最高額紙幣の肖像はなぜ政治家ではなく、福沢諭吉なのか=中国

日本の最高額紙幣の肖像はなぜ政治家ではなく、福沢諭吉なのか=中国

中国の紙幣は、1元札から100元札まですべて毛沢東だ。ところが、日本の最高額紙幣の肖像は政治家ではなく、教育家であり、啓蒙思想家でもある福沢諭吉だ。(イメージ写真提供:123RF)

 日本の最高額の紙幣の肖像として採用されている福沢諭吉。それだけでも特別感があると言えるが、日本人にとって、福沢諭吉とはどんな存在なのだろうか。中国メディアの捜狐は23日、福沢諭吉に関する記事を掲載した。どうして福沢諭吉は日本で最大額の札に描かれているのかと疑問を呈している。

 実際、多くの国では紙幣に政治家が採用されている。例えば米国の紙幣は、1ドル札から100ドル札まで、いずれも大統領経験者などの政治家であり、中国の紙幣に至っては、1元札から100元札まですべて毛沢東だ。ところが、日本の最高額紙幣の肖像は政治家ではなく、教育家であり、啓蒙思想家でもある福沢諭吉だ。

 記事はまず、福沢諭吉が「明治維新の期間の最大の啓蒙思想家」だと紹介。「学問のすすめ」や「文明論之概略」、「西洋事情」などの著書でも有名だと指摘した。特に「学問のすすめ」や「文明論之概略」は、後代に計り知れない影響を与えたとしており、慶應義塾大学の創設者としても有名だと紹介した。

 こうした功績が1万円札の肖像採用の理由になったと記事は暗に示しているが、別の理由に関連して記事は、福沢諭吉の死後に起きた興味深いエピソードを紹介。福沢家は1977年に福沢諭吉の改葬をしているが、この時に棺を掘り起こした際、棺の中が地下水でいっぱいになっており、ミイラ化した福沢諭吉の遺体が横たわっていたという。

 一部の学者は、国家遺産として遺体の永久保存を主張したものの、家族や諭吉ファンの反対で結局火葬され、学術解剖されることもなかったと記事は紹介。「もし、ミイラ化した福沢諭吉が残っていたら、1万円札の肖像になることはなかっただろう」と主張した。さらに別の理由として、「著作には帝室論や尊王論などもあるので、保守派からの敬慕を受けている」ためと分析。30年以上も最高紙幣の肖像となり続けていると結んだ。

 福沢諭吉が、近代日本人の思想に大きな影響を与えたことに間違いはないだろう。文章からは、中国でも認められ、尊敬されている人物であることが伺える。いずれにしても、日本の最高紙幣の肖像たるにふさわしい人物と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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