台湾で開催予定だった「東アジアユース競技大会」、台湾が日本に感謝しているぞ=中国メディア

台湾で開催予定だった「東アジアユース競技大会」、台湾が日本に感謝しているぞ=中国メディア

14ー18歳の青少年を対象にしたもので、「東アジア競技大会」の後継として台中市で2019年に第1回が開催される予定だった「東アジアユース競技大会」が、開催中止の採決を求めた中国の横やりで中止になった。日本は、この採決に棄権した。(イメージ写真提供:123RF)

 2019年に台湾の台中市で開催する予定だった「東アジアユース競技大会」だが、24日に北京で臨時の理事会が開かれ、開催権を取り消すことが決定した。これには、中国政府の圧力という見方があり、日本が棄権したことを台湾が非常に感謝しているという。中国メディアの快資訊は25日、台湾メディアがこぞって日本に感謝しているとする記事を掲載した。

 この総合競技大会は、14ー18歳の青少年を対象にしたもので、「東アジア競技大会」の後継として台中市で2019年に第1回が開催される予定だった。日本のほか、第1回開催権を獲得していた台湾、中国、香港、マカオ、韓国、北朝鮮、モンゴル、そして、オブザーバーとしてグアムが参加する予定で、記事によると、開催予定地だった台中市では、すでに準備のために約6億7000万台湾ドル(約24億円)を投じたとされている。

 開催中止の採決を求めたのは中国だ。事の発端は、台湾で民間団体が2020年の東京五輪に「台湾」名義での参加を目指したことにあり、この署名運動が問題視されたようだ。この採決において、当の台湾はもちろん反対の票を投じているが、棄権したのは日本ただ1か国だけで、残りの代表者はすべて賛成に投じて中止が決定した。

 ここで注目すべきなのは、結果的には中止になったものの、台湾のメディアがそろって「棄権してくれた日本に感謝」の見出しで報じていたことだ。とりわけ、「感動!」「超感動!」の文字が目立ったという。記事はこれを不満げに伝え、日本は決して台湾のために棄権したのではなく、ただ保身のためだったと冷ややかだ。むしろ、中国のメディアは「日本でさえ台湾を助けなかった」という論調で報じたという。

 スポーツと政治は切り離すべきであり、中国が圧力の道具として大会中止を求めたのであれば非常に残念なことだ。それとは別に、日本と台湾が接近することに警戒や不快感を示す中国と、日本に非常な親近感を抱く台湾という対照的な2つの姿も浮き彫りにした出来事となった。台湾は対日感情が良く、最近では西日本豪雨被災地に対して義援金2000万円が寄せられている。東日本大震災や熊本地震でも同様に台湾から義援金が続々と寄せられ、日本を感動させた。今回の結果になったが、日本と台湾の親密な関係を再認識する出来事にはなっただろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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