中国高速鉄道は英国で受注できるか?「人の心を揺さぶる成功がないのは事実」=中国

中国高速鉄道は英国で受注できるか?「人の心を揺さぶる成功がないのは事実」=中国

英国の高速鉄道路線「HS2」はすでに入札が行われ、香港と中国企業のコンソーシアムおよび、英国とイタリア企業のコンソーシアム、そして、英国とフランス企業のコンソーシアムが有望視されているという。(イメージ写真提供:123RF)

 高速鉄道の輸出を推進している中国は英国の高速鉄道計画の受注を狙っている。ロンドンとバーミンガムを結ぶ全長348キロメートルの高速鉄道(HS2)について、中国メディアの東方頭条は1日、「英国内では中国に建設を任せるべきか否か、議論が存在する」と紹介する記事を掲載した。

 英国の高速鉄道路線「HS2」はすでに入札が行われており、記事は「香港と中国企業のコンソーシアムおよび、英国とイタリア企業のコンソーシアム、そして、英国とフランス企業のコンソーシアムが有望視されている」と紹介。日本は過去に英国で新型高速鉄道車両を納入したが、エアコンの水漏れというトラブルを起こし、メンツを潰したと指摘し、それゆえ日本はHS2建設の受注は「難しいと考えられている」と論じた。

 一方、中国側のコンソーシアムが受注できるかと言えば、「それも一筋縄ではいかない」とし、中国側はHS2プロジェクトで「路線建設や車両製造には関われず、運営面の入札しかできないのではないか」という見方があると紹介。

 つまり、英国側は建設や車両といった高速鉄道プロジェクトの肝要な部分には中国を関わらせない可能性があるとし、「こうした見方から、英国では中国企業に高速鉄道建設を任せるべきか、意見の分岐が存在することが分かる」と主張。英国人から見て、中国側の強みは「低コストと資金力」であると主張する一方、中国高速鉄道の輸出プロジェクトではこれまで先進国において「人の心を揺さぶるような大きな成功を収めていないのも事実だ」とした。

 さらに記事は、高速鉄道の建設はコストが莫大であるだけでなく、政治への関わりや民間の関心度合いも高いとしたほか、中国の急激な発展が相手国を警戒させ、政治が「経済面の安全保障」を理由に干渉してくることも多いと主張。中国高速鉄道には強みも多いが、「中国脅威論」をはじめとした懸念が存在することは「高速鉄道の輸出におけるリスク」であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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