日本の小さな「本屋」がわれわれに教えてくれる、本当の「職人気質」=中国メディア

日本の小さな「本屋」がわれわれに教えてくれる、本当の「職人気質」=中国メディア

日本の「職人気質」は、中国で称賛の対象になっているが、その気質は書店にもみられるという。(イメージ写真提供:123RF)

 お盆を過ぎて8月も後半戦に入った。まだまだうだるような暑さは続くが、秋の到来を感じさせるような涼しい風も吹き始めている。「読書の秋」がやってくるのももうすぐだ。中国メディア・東方網は16日、日本の小さな「本屋」から伺える「職人気質」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、現在開催中の上海ブックフェアの関連イベントとして先日、上海市内で日本人フリーランスライター・吉井忍氏を招いての「書店における職人気質」に関する対話イベントが開かれ、そこで「本屋」と呼ばれる日本の書店の「プロ意識」を感じる事例が紹介されたと伝えている。

 「日本の町にある小さな本屋も苦境に立たされており、現在模索と努力が行われている」としたうえで、記事が最初に紹介したのは、創業50年を迎えたという本屋の例だ。「店の陳列はいたって普通なのだが、店主の細かい気遣いが、他店との違いを生み出している。例えば、児童書を店の一番奥に配置し、入口から何の障害もなくコーナーに行けるようにして、親子連れが店に入りやすくした。毎月小冊子を手作りしてレジの近くに置き、店員がおすすめの新刊を紹介する。この冊子を見たくてやってくる客も多いという」とした。

 また、「書店人の努力は単に守ることだけでなく、フレキシブルな経営スタイルを模索するという方向性もある」とし、ワゴン車を用いた移動書店はその機動性を利用して商業施設やカフェ、各種イベント会場とのコラボレーションに取り組み、またある書店は年間に500回ものイベントを開いて読者だけでなく編集者も参加できるような企画を用意し、活性化を図っていると伝えた。

 日本の書店における「職人気質」の事例が紹介される一方で、吉井氏は北京でも同様に「職人気質」を感じたというエピソードを披露した。ある書店で誰が書いた「水滸伝」を選んだらいいか悩んでいると、全てのバージョンを読んだという店員が最も読みやすいもの選んでくれたとのことで、吉井氏は「客の質問に真摯に答えることは、書店にとって非常に重要なこと」と評している。

 お金儲け第一主義でサービスは二の次、という印象を抱きがちな中国の店だが、徐々に「客により良いものを提供しよう」という考え方も広がりつつあるようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

関連記事(外部サイト)