中国でくまモンはなぜ人気なのか、ゆるキャラらしからぬ「ゆるくない戦略」=中国メディア

中国でくまモンはなぜ人気なのか、ゆるキャラらしからぬ「ゆるくない戦略」=中国メディア

中国では「熊本熊」として知られる熊本県PRマスコットキャラクターくまモン。熊本地震の際には、くまモンを応援するメッセージが広く見られたことも、中国におけるくまモン人気をよく示している。(イメージ写真提供:123RF)

 日本には数多くのゆるキャラが存在するが、くまモンほど世界的に有名なゆるキャラはいないだろう。中国でもくまモンは大人気で、ありとあらゆるグッズが出回っている。数年前には中国のテレビ局が勝手にパクリの偽くまモンを作り話題となったほどだ。中国語では正式に「酷MA萌」という名称のようだが、多くの場合「熊本熊」が使用されている。そんなくまモンに関して、中国メディアの快資訊は24日、中国における人気の秘密を探る記事を掲載した。

 記事の中国人筆者もくまモンが大好きなようで、「日本から来た、ちょっと間の抜けた熊」が、独特の「ゆるい可愛さと意味不明のばかばかしいイメージで、あっという間に世界へと進出した」ことに、驚きを込めながら敬意を表している。中国でも、くまモンが熊本を宣伝しているゆるキャラであることはよく知られている。熊本地震の際には、日本の災害に対して比較的冷たかったこれまでの中国人の反応と違って、くまモンを応援するメッセージが広く見られたことも、中国におけるくまモン人気をよく示していると言えるだろう。

 では、くまモンの「爆発的な人気」にはどんな理由があるのだろうか。記事は、ゆるキャラらしからぬ「ゆるくない戦略」が3つあったと指摘している。1つは「メッセージ性を付けすぎないこと」。08年の北京オリンピックのマスコットと比べるとそれがよく分かるとしている。森林から来たパンダの晶晶(ジンジン)や、オリンピック聖火の歓歓(ホワンホワン)はそれぞれ強いメッセージを発信しているため、使用できる場面が限られるが、くまモンのデザインにはメッセージ性が強くなく中性的で、「間の抜けた可愛いさ」を前面に出すことでいつでもどこでも使用できるキャラクターになっていると分析した。

 2つ目は「デザインがシンプル」でグッズが作りやすいこと。3つ目は、会えるゆるキャラとして「親近感を持たれている」ためと分析している。イベントにも積極的に出かけ、ネット上でもファンとこまめに交流しているので、親近感を持たれるのだという。

 このように、くまモンが世界で人気となっているのには十分な理由があったようだ。記事は、熊本地震の時にも地元の人を勇気づけ、海外からの旅行客もその姿を一目見たいとやって来ている、とその影響力をに感心している。くまモンは国内外の多くの人に癒しを与えていると言えるだろう。今後の活躍にも期待したいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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