日本は豊かな国なのに「出生率はどうしてこんなに低いのか」=中国メディア

日本は豊かな国なのに「出生率はどうしてこんなに低いのか」=中国メディア

出生率の低さに伴う労働人口の減少で、日本では労働力不足が問題になっており、この問題に対処するため外国人労働者の受け入れ拡大が決定している。中国でも少子高齢化が始まっており、日本の状況は他人ごとではないと感じられるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

 日本の少子化問題に関しては、政府も次々と政策を打ち出しているが、なかなか思うように効果が出ていないようだ。厚生労働省によると、2018年の日本の出生数は92万1000人と3年連続で100万人を下回り、自然減は44万8000人で過去最大を更新した。中国メディアの百家号は23日、「日本の出生率はどうしてこんなに低いのか」と題する記事を掲載した。中国でも少子高齢化がすでに始まっているが、その理由は日本とは違っているという。

 記事が指摘した理由の1つが、「結婚や子どもを産むことに対する考えの変化」だ。結婚に関しては、「絶対に結婚しなければならないとは思わない」と感じている日本人が7割近くもいて、中国人を驚かせているという。中国では今でも結婚、出産は必ず経験すべきものという固定概念が強いが、この点、日本では多様な考え方があると言えるだろう。

 別の理由として「手続きの煩雑さ」を指摘。出産後はさまざまな届け出や申請に追われ、親はうんざりすることになるという。記事は、これも出生率を下げる要因になっていると分析したが、別の見方をすれば中国にはない補助やサービスがあるからでもある。

 また、共働きの夫婦にとって「幼稚園の送迎」が負担となると紹介。これは、核家族の多い日本ならではの問題だろう。中国では多くの家庭で祖父母が孫の面倒をみるのが当たり前で、送迎などを手伝ってもらうケースが多く、あまり問題にならないのかもしれない。

 記事はさらに、日本では「夫婦それぞれに夢や目標」がある場合、子どもを持たないことを選択する人もいると紹介。こうした夫婦は、全身全霊で子育てに取り組めないなら、むしろ「子どもを持たないことが最も責任ある選択」という考え方をすると紹介した。子どもを田舎の親に預けて大都市で働く中国の親らの価値観とは大きくかけ離れていると言えるだろう。

 出生率の低さに伴う労働人口の減少で、日本では労働力不足が問題になっており、この問題に対処するため外国人労働者の受け入れ拡大が決定している。なかなか上がらない出生率ゆえのやむを得ない政策かもしれないが、治安面での不安など、懸念される点も少なくない。日本政府は引き続き効果的な少子化対策を打ち出す努力が求められるといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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